フランコ・プリンツィバリのダブルブレストスーツが
出来上がってきました。
今回は思った以上の出来でとても気に入りました。
生地もこの生地にして良かったです。
この生地はミルドウーステッドという素材で
日興テキスタイルという国内生地メーカーの物です。
S120'Sの原毛を使用した64番双糸による織物で
目付けは320gです。
デザインはフランコオリジナルで
2007の秋冬用に英国物をイメージして織られた物です。
滑らかで柔らかくしかも上品な光沢があります。
この赤のラインもステキですね。
このスーツの仕様ですが
フランコと三陽のオーダー部門のK藤氏と
色々詰め、従来作ってきた私の専用パターンを更に
10周年モデルの要素を取り入れバージョンアップしました。
具体的には
1)芯地
現行モデルより少し目付け(重さ)のある10周年記念モデルの
芯地を使用。
2)袖
イセ量を増やし、袖口を細くしサルト風の袖ラインを強調。
3)衿とラペルデザイン
ゴージの角度を鋭角にし位置を下げイタリアンクラシックを表現。
流行とはまったく無縁のクラシックな雰囲気です。
今回、更にクラシックなサルト風の雰囲気が深まったと思います。
その他の仕様ですが
裏地はフランコ有楽町店K島店長が大好きな
白にしました。
これもなかなかエレガントな雰囲気があり、いいですね。
そしていつもながらの特徴的な袖付け
袖口はいつも通りの本切羽重ねボタンで一番奥は殺しボタンになっています。
着心地はいつものフランコと変わりません。
とても軽く感じ、肩へのストレスもなく
一日着てもまったくスーツを着ていることを
意識させない着心地です。
パターンオーダーの場合は生地がバンチですと
出来上がりがイメージしにくいのですが
今回は反物から選んでいるのである程度は
出来上がりがイメージ出来ます。
しかし今回は従来の専用パターンを色々修正したので
スーツとして仕立て上がったイメージが
どうなるか心配なところもありましたが
思った以上にいい出来でした。
チャコールグレイに赤いライン
一歩間違えれば下品になりそうですが
タイやドレスシャツの選択を誤らない限り
とても上品な感じだにまとまります。
ダブルブレストのスーツは
最近流行っていますが
こうしたクラッシクなスーツを着るのも
いいと思います。
さて、現在もう1着オーダー中ですが
こちらは冒険的なモデルです。
来週には出来上がるので
又、ご紹介したいと思います。