~波の数だけグチらせて!

H漫画家・あかりきょうすけ(灯喬介)の活動日記です。

いきもの、万歳!

2005年08月25日 | 「自然」
8月24日

台風前の静けさ。もはや日課となっている
夕方の散歩。最近なんだか集中力がない。

堤防で釣り人が何か上げた様子。アオリイカ。
目測で700グラム。この時期でもまだ釣れるのか…。
寄って来る釣り人、口々に「オスか、メスか」と聞く。
オスと聞いて、じゃ狙ってもしゃーないわ、と談笑。

というのも、アオリイカは産卵期ペアで行動していて
もし先にメスが釣れた場合、オスは消えたメスを探しに
まだ付近をうろついていて、そこへ仕掛けを投入すると
その残ってるオスが釣れる可能性がある、とされている。
逆にオスを先に釣ってしまうと、抱卵中のメスは危険を察知して
いちはやくオスを見捨てて沖に逃げてしまうという性質がある。

この話を初めて聞いたとき、新聞で読んだある記事を思い出した。

餌のなくなった鶏小屋で、つがいの鶏が何を食べて飢えを
しのぐか、という実験。
結果からいうと、オスはメスの産んだ卵を食べようとし、その反対に
メスは卵よりオスそのものを食べようとする、という話。
正確に言うとそのメスは(自分>有精卵>オス>無精卵)という
選択で飢えをしのいだ、という実験結果。

…。

「オスはいつ何時でも、メスに卵のほうを優先されて死ぬ運命にある」

映画「タイタニック」で「なんで男が死ぬんだよう、助けてやれよう」
などと、感涙する彼女の横であの結末に一人密かに腑に落ちなかった
男性諸氏は、こう思って(無理に)納得してみてはいかがでしょうか。


夏の歌Best select:「消える想い」世理奈