~波の数だけグチらせて!

H漫画家・あかりきょうすけ(灯喬介)の活動日記です。

今さらのこぼれ話2

2020年05月17日 | 「漫画」


上の画像は「さすらい日本エロ紀行」の広島編のマントル嬢さんです。
マンションを何部屋か貸し切ってそこで商売をするスタイルを
その界隈ではこう呼んでいたみたいです。

絵ではあまり表現できていないのが悔しいのですが、かなりキレイな方。
可愛いではなくはっきりと美人と言えるタイプの女の子でした。
訛りからすると土地の人だったと思います。
20代前半くらいで見た目はまだ女子大生風でした。

漫画では割愛したのですが、彼女は言動が直球で面白いのです。
普通、こういう場所では女性はあまり正直なことを言わないものだと思います。
適当に褒めるとか持ち上げておくとか、まぁサービストークばかりですよね。

ですが彼女は竹を割ったようなはっきりとした物言いなのです。

「お兄さん、わずかに右に曲がっとるね。根元から」

元広島カープの達川さんの解説かよ。
いきなりこんなことを何の前置きなく発言してくるのです。
一瞬わが息子がディスられてるのかと、ドキッとしましたが。

「(それが)性格と関係あるんか知りたいの。どうなん?」

性格!?最中なのになんて変なことを言い出すのやら。
そうだね…もしかしたら…根性も…曲がってるかもしれない…と
行為中の呼吸の合間合間で答えたら

「フフフ。素直に答える人はきっと性格曲がっておらんよね~」
「私にもこんなのが付いてたら面白いのにね(ニギニギ)」

「私の彼はね、下に曲がっとるんよ。水道の蛇口のような形」
「本人はえらく気にしとるんだけど、私はそれが一番好きなんよ」
「でも男の人はそれじゃあ納得せんのよねぇ…」

そのあとはお互い集中して事を済ませてから
終了時間までの休憩中にあらためて語ってくれました。

「私ね、この仕事してて思うのはねぇ」
「何ごとも、まっすぐなのが一番つまらんということなの」

なんだか美人なのに空虚じゃないんですよね。
言葉に血の通った人で。

普段は契約社員で、作った借金を返済するためにここに来てると。
400万の借金。それぐらいの理由がなければやらんでしょう。

しかし客なんて何人も相手していればどいつもこいつも
エサ箱に顔を突っ込んだブタくらいに見えたって仕方なさそうなのに
彼女は感性がタフだなぁと思いました。

連載は毎回8ページしかなかったんで、こういうあまりエロに直結しない
会話だけの部分が盛り込めないのが残念でした。