赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

都議選、自民党を危うくする要因 コラム(230)

2017-06-28 16:07:31 | 政治見解




コラム(230): 都議選、自民党を危うくする要因



都議選が最終局面に入ろうとしていますが、自民党は巻き返しを図ることが可能なのでしょうか。

自民党候補の現状

4年前の都議選の最終日、民主党の候補者が街頭遊説を放棄し、道端の縁石に座り込む姿を目撃したことがあります。実は北区の自民党の有力候補者の姿が当時の民主党候補と重なって見えたのは私だけだったのでしょうか。

自民党は、国政上の問題と自民党都連が抱えている根本的な体質が複合的に絡み合い、負のスパイラルに入っているようです。

国政では、加計学園問題における国会運営の対応ミス、萩生田官房副長官のように総理の名前を持ち出し自分の権勢欲を満たそうとする側近の存在。失言や妄言を繰り返す議員。稚拙な答弁の大臣たち。また、議員による相次ぐ不祥事などが続出しています。

一方、選挙を戦っている自民党東京都連は、豊洲や五輪を始めとする様々な利権や違法行為を隠蔽するために労力を割き、新しい政策の提示は何もできていません。そのため小池都知事のアラさがしと悪口に終始しているのが現状です。


批判と悪口の差

安倍総理は、利権に関わった現職都議たちが落選するのは構わないが想定以上に議席減予想を深刻に受け止めています。

メディアは「自民党対小池陣営の批判合戦」と報じていますが、この認識は誤りです。なぜなら、批判とは政策に関わることへの評価を示すことなのですが、自民党都連が言っていることは、単なる嘘と悪口の羅列での個人攻撃で、批判と言うレベルのものではありません。

自民党都連の過去の間違いを明確に指摘している小池陣営が真っ当な批判をしているのです。

メディアは批判と悪口の違いがわからないのかもしれません。


都民のニーズを知らない自民党

都民の求めていることと、自民党議員の考えが大きく乖離しています。

選挙では「東京を世界で一番の都市に!」を掲げてはいますが、政策の重点課題は何かを展望することが出来ず、何をしたいのかさっぱりわかりません。

都民が求めているのは、公平で不正の無い行政、安全で清潔な街づくり、働きやすい労働環境、子育てや老人介護がしやすい施設や環境整備、愛情豊かな地域社会やストレスの無い社会をつくることです。これらのニーズに自民党都連は真剣に取り組んでいません。

自民党国会議員と都議の皆様は、こうした様々な要因が都議選での結果を危うくしていることを認識しなければなりません。






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