赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

NHKは日本の放送局であれ コラム(257)

2018-04-24 20:14:44 | 政治見解



コラム(257):NHKは日本の放送局であれ

NHKスペシャル『シリーズ 金正恩の野望』は、まるで北朝鮮との対話で揺れ動く韓国の気持ちをそのまま表現した番組作りとなっていました。


NHKは韓国の放送局?

第1集の「暴君か戦略家か 禁断の実像」は、NHK独自の取材ではなく韓国からの情報に頼り、批判姿勢を装いながら、結論的には金正恩委員長を持ち上げようとする内容でした。朝鮮総連からさえも批判が出なかったのではないでしょうか。

第2集の「39号室 外貨獲得の闇」では、今度は一転して中国の立場に立った番組構成でした。義理の叔父で後見人的立場だった張成沢氏を処刑し、39号室の金を使わず国民を困窮させている金正恩委員長を悪人のように印象付ける内容でした。

第3集の「核・ミサイル 隠された真意」では第1集のトーンと同じで、金正恩委員長の外交戦略に国際社会が翻弄され続けるとしながら、実際には同氏を持ち上げる内容が埋め込まれていました。

番組制作者は全体を通して、核・ミサイル開発を推進してきた金正恩委員長に対し、親近感を持ったり、英雄視しています。また、中国の主張に逆らうことが出来ない韓国の苦悩も表していました。

この番組、韓国の国営放送が製作した特集番組さながらの内容だったのです。暗に、「日本は朝鮮半島の外交戦略に翻弄され続けるだろう」というメッセージが込められているようでした。


NHKは中国の利益の代弁者?

昨年の10月のNHKスペシャルでは、「巨龍中国 一帯一路 ~“西へ”14億人の奔流~」が放映されました。この番組は中国の覇権主義の野望を隠し、機能していないAIIBの問題を指摘しないまま、ユーラシア大陸に巨大経済圏を作っているとの中国礼賛番組として構成されていました。

NHKは日本国民に正確な情報を提供せず、中国や韓国の利益の代弁者となっているのです。


NHKは日本国民のための放送を

2013年12月3日、衆議院総務委員会で日本維新の故三宅博代議士が「NHKの中には相当数外国籍の職員さんがいらっしゃる。その国別、あるいは人数をお答え頂きたい。」と問うたところ、専務理事の吉国浩二氏は「人物本位の採用を行っておりまして、国籍を問題にしているという事はございません。外国籍の職員につきましては、採用時に在留資格の確認などのために国籍を個別に確認しておりますけれども、その後帰化するとかそういう事情もありますので、国別に正確に把握しておりません」との答弁がありました。

この質疑で明らかになったのは、NHKには、公務員の任用資格の一つとして日本国籍を必要とする国籍条項は必要とされておらず、日本国民のための放送をしなくても誰もとがめられることはないということです。

NHKは受信料収入以外に交付金名目で税金を投入されています。NHK予算を審議する総務委員会は、放送の国益性と国籍条項の問題についてもっと真剣に協議するべきです。

NHKは、税金同様に受信料を強制的に徴収している以上、国民のためになる放送を心がけるのは当然のことであり、外国の利益のための放送などもってのほかです。

NHKは今後も、今まで伏せられていた事実、嘘で封印されていた真実、検証の手が届かなかった事柄などが次々と明るみに出てくると思われます。

NHKは表面化した事実を再び隠蔽するのではなく、潔く自らの手で自浄作用を働かせ、「国民のためのNHK」に生まれ変わっていただきたいと思います。



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