コラム(379):ネットとテレビメディア
ネットが通じないと情報から孤立する
昨日(14日)の午前10時頃、インターネットがつながらなくなりました。何度リセットしても「接続できません」状態でした。通信障害が発生しているのかと想像してもネットにつながらないのでは調べようもありません。その上、固定電話もセットで光にしているので通じず、スマホだけが唯一の通信手段となりました。
S社に電話していろいろやってみましたが、最終的には元のN社のVDSLに問題があることがわかり、S社の対応でN社からの電話待ちになりました。
夕方になってN社から連絡があり、問題はわが家ではなく、マンションの設備にトラブルがあることがわかり、本日のお昼に復旧、この顛末を含めてブログに掲載している次第です。
この間、情報を得る手段はテレビを見る以外にはなくなりました。おかげで、極端に言えば陸の孤島状態で、情報から疎外されたとの思いが募るばかりでした。現代社会では情報の持つ意味が極めて大きいと実感しましたし、仮にネットが遮断された場合、何らかの災害や事故に遭遇した時、テレビ・ラジオなどの一方通行の情報よりも、いま自分が一番必要とする情報については入手するのが困難であるいうこともよくわかりました。
テレビニュースから学ぶものは何もない
情報を得る手段はテレビしかありません。しかし、テレビを見ていても、ニュースやワイドショーなどの報道関連の放送は見ても意味のないことが大きいと改めて感じました。
報道番組から学べることは何もありません。ニュースのパターンは30年前と全く一緒で、政治や国内外の事件ばかりを報じるだけです。これでは世の中の進歩に全く寄与しないばかりか、世の中のあらゆることに対する怒りの感情を増幅させたり、模倣犯罪を生み出すことに「貢献」しているようにしか見えません。
ワイドショーに至っては、なんの知見も持っていない人が制作担当者の台本通りに発言することが多く、評論家を名乗っても専門外のことを分かった風に発言するのをよく見ます。昨日も全く同じでした。今日(15日)のテレ朝昼の番組で安倍元首相の「台湾問題」発言について取り上げていましたが、台湾の危機よりも安倍発言の批判が先に立ちが中国を結果的に喜ばせています。本末転倒の議論、それがワイドショーの本質なのです。
そんな番組をみるよりも、映画とか娯楽番組を見る方がよほどいいように思えます。
私自身、ニュースは朝の海外ニュースと昼前の日テレ、テレ朝の各15分のニュース(余分な解説がないので)、夜はテレ東のWBSだけが視聴対象です。WBSは経済ニュースに特色があり、これをみることで世の中がどう動こうとするのかがよくわかります。
フジテレビのニュースは報道関連を含めて全く見ません。特定の国に支配されているのがよくわかるからです。NHKも中韓への配慮が行き過ぎていのであまり見ません。フジテレビの視聴率の低迷やNHKへの若者離れなど、こうした背景が影響しているのではないかと思います。
情報化社会とメディア
情報化社会の特徴は、知識が瞬時に伝えられそれが万人の手に渡ることにつきます。その伝達とスピードと容易さはわずか20年前に比べても比較にならないものがあります。知識を得れば経済的な力ともなり、いわば個々人の中核的な資源ということもできます。しかも知識は持ち運びができ、いかなる場所でも生産に貢献することができます。
しかし、同時に手にする情報は増えても、自分が本当に知りたい、見たい、聞きたいという情報が手に入りにくいというもどかしい側面があることも事実です。その原因をメディアに押し付けることは過酷なことかもしれませんが、世の中をよくすることもなく何の役にも立たない話題ばかり提供するメディアにも一考する余地はあるのではないかと思います。
なぜなら、情報化社会の進展に一番取り残されているのが情報産業の王者であったテレビメディアだと思うからです。彼らは日々陳腐化する情報社会の中でイノベーションを怠った分、斜陽産業になりつつあります。
すでに、その未来は確実に来ており、スポンサー企業は高齢者をターゲットにした商品ばかりを宣伝しているところを見ると、テレビのみを情報源とする高齢者が減っていけば必然的にテレビメディアも衰退の一途をたどらざるをえないことがわかります。これからテレビメディアは斜陽産業の筆頭になりそうです。
今回ネットがつながらなかったことで、情報の大切さとか情報ルートをどう確保するかということを深く考えさせられたわけですが、同時にテレビを長時間見たことで、メディアの衰退を現実のものとして認識できることにもなりました。
これを機に情報の意味、価値について改めて考え、情報化社会を生ききる知恵を読者と共有していきたいと思っています。
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