
コラム(438): 死者に鞭うつメディアの愚
安倍元総理が凶弾に倒れてからというもの、テレビメディアの報道の仕方は安倍元総理の容態を心配するような風を装いながら、反安倍報道に撤していました。とくに、日本テレビは最悪で、反安倍の急先鋒の news zeroの製作者が放送を取り仕切っているようで、手術中から死亡後までもモリカケやアベノマスクの批判を繰り返していました。
はっきり言えば、モリカケは安倍さんを利用した人たちとその脅しに屈した官僚の不始末の問題が本質です。それにもかかわらず、未だに安倍さんが権力を使ったような報道をし続けるのはメディアの犯罪行為です。
また、アベノマスクに至っては医療重儒者の多くから「批判的な文脈で語られることの多いアベノマスクも、あの発表からすぐに転売用に買い込んでいた人々が焦って在庫を吐き出したからか、市場にマスクが出回るようになりました」、「アベノマスクの評価、ほんと医療の現場に身を置いていた者とそれ以外とでは体感に大きな差があると思う。しかし、マスクの高値バブルにとどめを刺したのはアベノマスクだった」という評価の声は一切伝えず、いつものように負のイメージでしか語ろうとはしていません。
メディアは、たとえ、安倍さんの人格、思想、政策その他どこかに気に入らないものがあったとしても、総理大臣として仕事をしたかどうかで評価すべきだと思います。これがメディアの公正さと言うものだと思いますが、実際は、メディアの好き嫌いに基づく批判ばかりしているのが現状です。
要は、未だに、安倍さんに対して何を言ってもいい、何をやってもいいという悪しき風潮を作り続けているのはメディアだと思います。最終的には、安倍さんの死を利用してまでアベガー世論の再構築を画し、野党政権を取り戻したいとの思いが透けて見えます。
メディアがいま行っている「死者に鞭打つ」という感性は日本人にはありません。どうも日本メディアは違う国の人たちの感性に支配されているようです。
さらに付言すれば、日本のメディアの知性は格段に劣化していると思います。条件反射的に出来事を追うので、自分たちの報道がどう影響を与えるのか見えていないと思うのです。
例えば、昭恵夫人が病院に行くのをわざわざ報道する必要があるのか。心配してかけつけるこんな時でもご家族の悲痛な気持を考えることができず、今どこにいるのか、どの車で移動するのかなどを生放送で流していました。
そのせいで、野次馬による交通渋滞を発生させて昭恵夫人の病院入りを遅らせてしまいました。また、「裏口から入った」などと変な憶測を呼ぶような報道をしていました。時間外だから裏口から入るのは当然でしょう。そんなくだらないことを言うよりも、「ヘリコプターを用意すべきだ」という主張をするのが真に思いやる気持ではないでしょうか。
また、病院長に対する質問でも、手術で疲労困憊の教授に「昭恵夫人の表情はどうでしたか」と聞いたメディアもどうかしていますけど、NHKの記者のように「銃創から殺意は見受けられましたか」と信じられない質問をした愚か者もいました。
さらに、犯人については「元海上自衛隊」を強調している姿勢にも悪意を感じます。メディア全体に巣くう自衛隊非難、防衛費増額反対、改憲阻止をここぞとばかり主張したかったようです。海自をやめて18年もたっているのに、海自にいたことばかり強調するのは別の意図があるのがあるからです。
日本のメディア報道は、反政府誘導の悪意の上にしか存在できないように思えます。これで日本が良くなるはずもありません。この際、長年慣れ親しんできたテレビを見る時間を大幅に減らして、悪影響を受ける時間を極力減らすことが生き方として正しいと言われる時代になったのかもしれません。
テレビ離れ、実は、テレビメディア自身が引き起こしている現象なのではないでしょうか。
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