Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

四半世紀

2020年01月17日 08時33分00秒 | つれづれ

あの朝から25年が経った。

阪神・淡路大震災、当時は阪神大震災と言っていた。

あな頃は「成人の日」が1月15日と決まっていて、

あの年はそれが日曜日と決まっていて、だから翌日は振替休日で、だから火曜日だった。

連休明けのけだるさを引きずって、そして冷え込みの厳しい朝だった。

夢の中でやっていた知恵の輪がグニャグニャと曲がり始めて、目が覚めた。

目が覚めたら、ジェットコースターに乗せられたような激しい揺れで。

起き上がることもできず、それでも咄嗟にうつ伏せになったらしく、

その姿勢で両手を伸ばしてベッドの柵を握り締めた。

小刻みに激しく揺れ続けた50秒間の中で、「地震だっ」と気づく。

気がついても、どうすることもできない。

おさまったところで、ベッド脇の窓を開け、雨戸を開けたら、空に青い稲妻みたいなものが見えた。

再びの揺れ。今度は船に乗っているような大きな揺れ。

家がたわむのがわかり、「2階が落ちてくる!」

私が寝ていたベッドの真上には母親が寝ているベッドがあり、落ちてきたら下敷きになる。

母親に踏み潰されて死ぬのだけは絶対にイヤだ!

と思った瞬間、条件反射で飛び起きてドアを開けて2階がのってない玄関へ。

2階から「動いちゃ駄目よ~」と母親が言う声に、

「アンタの言葉通りにしてたら、アンタの下敷きになっちゃうよ!」

と心の中で叫んだなぁ。

自分の身を守るのは自分なんだとあの時に身にしみた。

つい昨日のことのように記憶は鮮明なのに、もう四半世紀も経ってしまったのネ。


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