高山本線に乗って、岐阜県から富山県へ県境を越えて移動。
台風による大雨の影響を心配して飛騨古川の途中下車を諦め、当初の予定より4時間近く早く目的地に到着。
越中八尾駅。ちょうど丸9年ぶりの再訪だ。→こちら
「おわら風の盆」の真っ最中だというのに、正午前の駅前は閑散としていて驚いた。
無理もない。3年ぶりの開催とはいえ、新型コロナの影響で縮小開催。
1日目、2日目は17:00~23:00だったのに、3日目は19:00~23:00。
始まる時間が更に2時間遅いのは3日目だから? それとも土曜日で混雑を牽制した措置か?
なにわともわれ、開催までの7時間半をどう過ごそうか。てか、どう時間を潰せばよいのか。
やはり、飛騨古川駅で途中下車した方がよかったかしら?
などと困惑しながら、人気のない道を歩き出した。
時間はた~っぷりあるのだから旧町に直行するのはつまらないと寄り道。
やっぱり雲行はあやしいのよねぇ。
八尾高校へ。
校庭。
校札、写真にすると見えづら~い。
富山県立八尾高校に何があるっていうワケではない。
前回訪れた際にもらったパンフレットにコミック誌『月刊flowers』に連載中だった『月影ベイベ』の広告掲載をみて、
「へぇ、おわら風の盆を舞台にした漫画かぁ」と買って読み始めた。
当時はまだ1巻が出たばかりだったのだけど、結構いい感じだったので、そのまま完結するまでの4年間、新刊が出る度に買って読んだ。
漫画コミックは紙の本から電子書籍へ切り替えている時期ではあったけれど、これだけは最終9巻まで紙の本で読み続けた。
(最後に買った紙の本のコミックでもある)
2巻~8巻は省略
ストーリーもよかったけど、なんといっても作中に出てくる八尾の旧町描写がとてもすばらしくて。
「ここも歩いた。この風景もよかった」
同時に前回は予備知識がまったくないまま訪れたので、踊りも漫然と見ただけだったし、「町流し」も雨で中止されたから
本当に「さわり」部分しか見物できなかったのが惜しくて。
「いつか再訪して、八尾の旧町をじっくり歩いて、踊りをちゃんと観たい」と思っていたのだ。
たまたま今年は週末が祭り期間中に当たったし、3年ぶりの開催だし~と「これはチャンス!」と思い行動に移した次第。
八尾高校は主人公たちが通っていた設定なので、校庭脇を通っただけで「おぉ~。ここは2巻と3巻の~」と感動。
漫画の舞台になった場所を訪れる「聖地巡礼」なんてしたことがなかった。
ファンが感動するポイントはこういうところと改めてナットクした次第。
井田川越しに眺める八尾の旧町。
光や蛍子の通学路でもある禅寺橋。
街灯は踊り子が被る編み笠。
橋を渡ると禅寺坂。
風の盆のぼんぼりが出迎えてくれる。
禅寺坂も重要なポイント。
前回来た時もけっこー歩き回って、この坂も登った。
後から1巻を読んで「あ、ここ歩いた!」と思ったなぁ。
なかなかの急坂だけど、風情のよさと漫画の世界に浸っていたため全く苦にならなかった。
そうして八尾の旧町に入っていった。
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