日本キリスト教会 大分中央教会

1517年、宗教改革による改革派信仰の伝統を引き継ぐ教会です。

聖書研究

2018-04-19 05:20:20 | 大分中央ウィークリー

創世記25章14節である。「ミシュマ、ドマ、マサ、」という。前節13節からイシュマエルの子孫に与えた神の約束通り、順次その名がここに枚挙される。きっと綿密に結びあった連合組織を持っていたのかもしれない。1節のケトラの子孫6人の名が挙がっているが、隊商の移動民族として活躍し、しかも特別に活動盛んなヨクシャンとミディアンの子孫の系図が紹介されているのに対して、こちら12の名はそうではない。

 

それぞれ12名が部族を形成していたらしく、先の4人に続いて、3名が紹介される。それぞれの子孫を個別に紹介するまで話を広げない意図が汲みとれる。それゆえここに何らかの連合関係を持った重々しく3名の名称の紹介であると思われる。一つの名称を取り上げつつ「ミシュマ、ドマ、マサ、」と報告するだけで十分とする、名称が屋号となるような部族連合体を形成していたと考えられる。

 

15節である。「ハダド、テマ、エトル、ナフィッシュ、ケデマである。」と。残る5名の名が列挙される。さらに残りの5名の名も、重々しく告げられる。続く12節でいわれているとおり、確かに首長(「ネシーイーム」)と呼ばれる人々といわねばならない。その名称は、その下に何人かの協議会を持った組織体であることを暗に示している。

 

それぞれの居住地域をまとめるための組織体をもち、一般住民を統制し外敵から守る権威を持つとともに、あるいは防衛隊のようなものを組織し、その人数も、アブラハムの12人の子たちのように、聖書に類する宗教のような、堅固な思想的指導体制を整えていたようである(創17・20)。神のイシマエルに対する御約束の力がこのような形で表れているといえる。


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