末娘が百人一首が好きなので、我が家は日常的に百人一首を目にします。私も幼い頃好きで意味もわからず暗記してました。
すっかり忘れていましたが、娘が練習する際に、私に何度も読んでと頼むので記憶の引き出しがあったからか、かなり覚えました。また、和歌の意味はドラえもんの漫画が役立ちました!
天津風(あまつかぜ)雲の通ひ路(かよひじ)吹き閉ぢよをとめの姿 しばしとどめむ
この歌の情景は神秘的な雰囲気を織り交ぜていて素敵です。作者をみると一昨日の妹のブログで紹介されていた僧正遍照。
天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の中の通り道を吹き閉ざしてくれ。乙女たちの美しい舞姿を、もうしばらく地上に留めておきたいのだ。
この歌の作者僧正遍照は、同じ六歌仙だった小野小町との恋愛話があるようで逸話も残っています。
小野小町を恋するあまり、官職をなげうって小町の住処へ出向いたり、小野小町が疱瘡を病んでいた際に、小町から「もし私に会いたいなら、毎日私の庭に1本づつシャクヤクの花を植えてください。それが100本になったら、あなたとお会いしましょう」と告げられ小町の家に毎日植えに行ったみたいな情熱家だったみたいですね。
世界三大美女ともいわれた小町はシャクヤクの花のような方かも。
花の色は移りにけりないたづらに我が身よにふるながめせしまに
小町が詠む女性の老いの憂いの歌が百人一首に残ります。
今は、風の時代とか言われていますね。今までの古い概念や重い想念は過去に置いて新しい時代になるようです。
遍照の詠んだ和歌の一節
「をとめの姿しばしとどめむ」
「天つ風」にのって、天津の女神様が「雲の通り路」から風に乗って現れる時代かもしれません。
今までは雲の通い路が封印され隠されており、なかなかでてこれなかった神々が次々と封印を解かれ天つ風に吹かれて顕れる時代。
そんな「風」に感じると、嫌なニュースが今は多いですけれど、風の時代、風に吹かれて色んな事が良くなっていき「をとめの姿しばしとどめむ」時代に生かされているかもって感じると嬉しくなります。
【画像はシャクヤク検索画像より】