しばらく荒野を歩いていました。行けるとこまで行こうと。2人とも無言でした。不安しか思い出せない。
すると、30分くらい経ったころ、車の音が後方からしてきました。振り返るとバスではないですか。
驚きました。
猫バス!!?

と思ったかどうかはさておき、
ヒッチハイクです!2人で、道路で手を降りました。敷くわけにはいかないから?か、幸い止まってくれました。
そのバスは、イスラム教の女子校生達の乗るスクールバスでした。バスの中は女の子達だけで、サリーを女子学生達は皆身につけていました。
私と友人は、伝わったかどうかわからない英語で、運転手さんに帰る場所を伝え、帰りのバスを逃して困っていると告げました。そのバスは、私たちの帰る宿近くを通るようで、快く乗せてくれました。
女子学生達は、私達が始めてみる日本人なのか、凄い興味深々で、トルコ語でワイワイ楽しそうに、恥ずかしそうにこっちを見ながら話していました。
私は本当に救われたと思いました。あの時の不思議な光景を今でも思い出します。決められたツアー旅行では絶対に経験出来ない経験をしたのでした。
2週間トルコを周遊しましたが、友達も旅の一番の思い出と言っていました。
若気のいたり、時間の確認ミスからおこった危機でしたから、反省もあります。
今思い返しても、大学生の時勉強した記憶はあまりなく、バイトしては貧乏旅行を楽しんでいました。かなり、サバイバルで男の子のような旅をする女子学生でした。
しかし、大学生の時の思い出は、真っ先にそれを思い出します。今でも、旅行はなるだけ自分で作ります。決められたツアーは安心もありますが、自分で作る旅行はツアーにはない醍醐味があります。
今はコロナ禍で学生は気の毒です。私は大学生と話す時に、勉強よりもっと色んな経験をした方がいいよって話します。(勉強好きなら勉強もいいですけど。)
にっくきコロ助が早く退散して、皆が色んな経験を楽しめる時がきますように。
経験って、自分の血や肉となり、どんな経験も良くも悪くも大切だなぁと感じます。
人は経験したくて、いろんな場所に行くし、実は、経験したくて、この世に誕生しているとさえ今は思えるのでした。
振り返れば全て思い出。いつかは、時間かもしれないし、何だかはわからないけど目には見えない猫バスが目的地に届けてくれる気がしてます。
だからどんなことも、辛い事や不安な事なら尚更に、経験値を上げる思い出として、いつの日かしっかりと、旅行の思い出のように心に刻まれるのだとも思っています。