愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

2 懲りない規制緩和男/城繁幸 【転載記事】

2009年02月24日 19時26分10秒 | 人間らしく働くルールの確立を
?懲りない規制緩和男/城繁幸 - キープ・レフト - Yahooブログ

転載元:http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/30201045.html









            目に見えない資本家?

「格差」ではなく「貧困」こそが問題なのだ。貧困が解消されれば、格差は結果として縮小されるからだ。「一億総中流」現象は格差解消の結果ではなく、日本の雇用形態(古き良き?終身雇用制と年齢給)のおかげでセーフティネットが張られ、貧困がこんなにも広がらなかったからである。「格差」というコトバに惑わされては、相手の思う壺である。年収200万円以下の非正規ワーキング・プアが、年収400万かそこらの正社員の足を引っ張っても、何ら格差解決にはならない。労働者が内輪もめして喜ぶのは権力と資本の側である。

派遣を禁止すれば失業率が上がる。(城)
城の言い分は、人材派遣屋の人奥谷禮子や折口雅博そして経団連の連中とまったく同じである。いわく「三年派遣で働かせたら正社員にしなくてはならない」という「規制」があるから、会社側は三年未満で便乗首切りをするのだ。そんな「規制」を無くしてしまえば、派遣労働者を途中リストラしないですむ。つまり企業側はトリックを使ったり偽装したりしないで、安心?して派遣を4年でも5年でも使えるから、失業率も低く抑えられる、というのだ。

これもペテン(詭弁)だ。今でさえ有期(半年とか一年とか)の契約期間中に、違法を承知で大量に派遣切りするような企業(資本)に、さらにフリーハンドを与えるような規制撤廃など、「盗人に追い銭」と言って良い。よ~く思い出すが良い。「派遣法」改悪の時に当時「連合」の笹森委員長が、「これでは使用者側が一方的に悪用可能な変更ではないか?」と言ったら、財界代表委員が「経営者だってそんなに悪い人間ばかりじゃないよ」と言い返したのだが、結果はどうだったか…言うまでもあるまい。財界(資本)=性悪説、残念ながらどこの国でもいつの時代もこれは真実である。

いいですか、今や資本家などどこにもいません。もちろん資本はあります。それは我々の年金であり退職金であり貯金なんです 。(城)
この若僧、「振り込め詐欺」か「円天」の首謀者に似ていないか?「大企業の社長さんといっても雇われ人ですから、一従業員と変わりません」だとさ。こんなペテンにひっかかるのは幼稚にして無知なネトウヨぐらいのものだろうが、いや待てよ、TVのワイドショーをみて、時事問題の「通」のような気持ちになっている「草の根保守」(市民ウヨ)のオヤジやオバンも、結構コロリと言いくるめられてしまうかも知れない。

マルクスが生きていた産業資本主義段階のような資本家タイプ(いかにも金持ち然とした、葉巻などくゆらせてでっぷり太った、高価なスーツを着た男)など、城に言われる迄もなく現在は、発展途上国にでも行かない限りお目にかかれない。金融資本主義の現代では、資本家という個人の形ではなく銀行のような企業形態が資本を動かす。だから大企業の株式を安定保有しているのは、銀行や同族企業なのだ。だからといって城のように、「資本はあるが資本家はいない」というのはレトリックに過ぎない。市場において株式という形でかき集めた資本を、何にどれくらい投入して利潤をあげるか、その決定権を握っている組織や機関が、資本家個人に代わっただけのことだ。中小企業なら今でもオヤジ(社長)が資本家であり経営者である。

それにしても「年金や貯金が資本である」という城の苦しい言い分には笑ってしまった。おいおい、城よ、お前さんはゴリゴリの「新自由主義経済」の信者じゃなかったのか? いつの間にケインズ学徒に転向したのだ? 国民の金を資本として運用し(例えば社会インフラとしての公共事業)雇用を創出する政策はお前さんたち「市場原理主義」狂信者たちの、最も嫌うことじゃなかったのかい? それとも「資本家」というとどうも悪いイメージがあるから、「皆さん国民や市民のお金も資本であり、それを上手に運用するファンドなどが、今や資本家にとって代わっているのですよ」と、すり替えたいのか。国民も市民もすべて資本家だ、とでも言いたいのか。

トヨタの奥田もキャノンの御手洗も、もちろん資本家ではない。経営者に過ぎない。しかし「資本(利潤を生むために投資されたモノやカネ)」の意思を代弁し実行する側であるから、労働者とはまったく相容れない立場である。もちろん貧乏なワーキング・プアなのに、会社側や企業にべったりの考えをもつ人間もいるし、逆に有島武郎のように地主の息子として生まれながら、小作人に土地をすべて与えてしまう者もいる。身分や階層や階級が、そのままその人の意識を決定してしまうわけではないが、少なくとも大企業経営者は、資本の側の忠実な執行人と言える。

                       ー  つづく  ー

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懲りない規制緩和男/城繁幸 【転載記事】

2009年02月24日 07時58分53秒 | 人間らしく働くルールの確立を

1 懲りない規制緩和男/城繁幸 - キープ・レフト - Yahooブログ

転載元:http://blogs.yahoo.co.jp/pen_tsuyoshi/30120866.html









  正社員と非正規との区別を無くして流動性を高める、
      いわゆる労働ビッグバンを行えば格差は解決。
    (人事コンサルタント会社「Joe's Labo」代表/城繁幸)

小渕内閣の「規制緩和」の旗振り役だった官僚、中谷厳氏が「市場原理主義」者であった過去の前兆を悔いて、懺悔の著『資本主義はなぜ自壊したのか』を発表し話題になっている。経済ウヨからの転向第一号だ。1970年代にアメリカに渡り、米国流資本主義の魅(魔?)力にすっかりイカれてしまった中谷氏だが、以後アメリカのレーガノミックスに代表される「自由主義・市場原理」の構造改革政策が日本に伝わり、日本の美点であった「安心・安全・信頼・絆」を破壊してしまったと反省する。

つまり、アメリカから毎年つきつけられる『年次改革要望書』の圧力に負け、さらにバブルの崩壊で日本の企業は自滅寸前になっていたし、中国の安い労働力競争にもさらされ、企業は「構造改革」の美名のもとに雇用コストを極限にまで削減。政府は財政立て直しの名目で福祉予算を次々とカット。労働者と国民にだけ「痛みに耐えろ!」と押しつけた。かくて日本独自の良さのみならず、社会の連帯意識や平等公平主義、公共精神や思いやりといった社会民主主義のすばらしい価値観までも失ったのだ。

しかし、自分(自国)の過ちを絶対に認めたがらない田母神や藤岡一派のような人間は必ずいるもので、もちろん経済問題に関しても、その典型が竹中平蔵で、日本の現状のこの悲惨(貧困率がOECDのビリから二番目)原因は「構造改革が徹底されてないせいだ」と、まだ詭弁を吐き、虚勢を張っている。どこかのインチキ新興宗教の教祖と同じレトリックだ。つまり「信仰してもまだ幸せになれない? それはあなたの信仰がまだ足りないからです」…というペテンと同一。

城繁幸というお方も、どうやらこの竹中グル(教祖)の信徒らしい。「規制緩和」教の熱心な伝導者で、口達者なところは、どこか「あァ言えば上祐」の上祐史浩を思わせる。ディベート仕込みの薄っぺらいしゃべり方で、それがイマ風でウケるのか、『若者はなぜ三年で辞めるのか』がベストセラーになったとか。容貌はIT系のお兄さん風でホストクラブか人材派遣屋のイメージ。『Joe's Labo』とかいうコンサルタント会社の代表というが、このアンちゃんの主張は、財界・日経・アメリカ・竹中ら「規制緩和」狂(教)の謳い文句そのものだ。

■労働者ビッグ・バンを行って正規・非正規の区別を無くせ!
正規と非正規の格差は、正規(正社員)が優遇されているのが原因だから、正規社員の終身雇用と年齢給を御破算にして、全員横並びの「ヨーイ ドン!」にすれば、格差は解消するのだと言う。それを妨げているのは、「既得権」(正社員という身分は既得権!らしい)にしがみついている労働組合の連中だというのだ。いやはや何とも乱暴で粗雑な理屈だ。格差社会をぶっ壊すために「希望は戦争!」とヒステリックに叫ぶ赤木クンと同じレベルではないか。

「35歳を超えたフリーター(非正規)が正社員に採用されないのは、年齢に見合った賃金が高すぎて、会社側が二の足を踏むためであるから、年齢給を廃止すれば35歳のフリーターにもチャンスが広がる」と、モットモらしいおいしいことを言う。よく言うよ、このペテン師が。年齢給を廃止しただけでは従業員すべてがフリーター状態の低賃金になるだけだろうが。底辺層がさらに拡大する結果「みーんな貧乏になって格差解消、めだたしめでたし!」…これが城のいう格差解消だ。

「格差問題」には危険なワナがある。つまり持てる者と持てない者、恵まれた者と不運な者、強い者と弱い者との争い、と規定してしまうと、それは妬みや嫉妬の次元に矮小化されてしまう。その結果例えば、年金より生活保護のほうが多くて不公平とか、公務員は民間より恵まれているとか、正社員は非正規より待遇が良いとか…貧乏人同士の足の引っ張り合いになるからだ。そこにつけ込んで国家(政治家や官僚)は生活保護を切り下げ、財界(大企業経営者)は正規社員を過労死するほどこき使う。城たち「雇用サギ師」(規制緩和屋ども)の主張する「労働ビッグ・バン」も、格差是正を口実にした「正規社員の非正規化」に過ぎない。
                   ー つづく  ー

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