最近、中国の様子がおかしいというか、再び覇権主義国化してきているのではないかと私個人としては感じてしまいます。山下よしき副委員長が中国の防空う識別圏問題について公海上の広い区域をあたかも自国領空の如く扱っており、航空自由を脅かすと指摘している。自衛隊機に中国機が接近したことは、明らかに国際緊張を無用に高めるだけです。
日本共産党第26回大会決議において社会主義をめざす国々についてどうみるかというところで次のように述べています。
『そこには模索もあれば、失敗や試行錯誤もありうるだろう。覇権主義や大国主義が再現される危険もありうるだろう。そうした大きな誤りを犯すなら、社会主義への道から決定的に踏み外す危険すらあるだろう。』
http://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/26th-taikai/20140118-k26th-ketugi.html
ベトナムと中国のことでは南シナ海問題においてやはり中国の覇権主義の傾向を私は感じざるをえないのです。13億人の人口を抱えて56もの民族を領土内に抱えている中国の政治経済の状況には複雑な要素があります。経済建設のために外資の導入を図ったり市場経済を導入していく中で資本主義の否定的な要素が中国の政治と経済に入り込んでくるなどという克服するべき様々な課題が中国にはあります。これを社会主義的な観点で乗り越えていくのであればともかく、現在の中国は外に敵をつくって国内矛盾に関する国民の目を外にそらして乗り越えていこうとしているのではないかという疑念すら私の中に浮かんできます。
中国が社会主義をめざす方向へ立ち戻っていくのか覇権主義への転落の道を進んでいくのか、事態を中止する必要があります。