愛と情熱の革命戦記

猫々左翼の闘争日誌

路上生活者の34%に知的障害の疑い

2010年03月04日 22時30分47秒 | 貧困根絶をめざす
 インターネットのニュースで偶然知ったことですが、都内池袋において臨床心理士らが実施した調査によると、路上生活者の34%が知能指数(IQ)70未満だというのです。知能指数が70未満だと知的障害の疑いがあるということなのだそうです。また、約60%がうつ病などの精神的疾患を抱えているということが明らかになっています。調査グループは、「どうしたらいいのか分からないまま路上生活を続けている人がたくさんいるはず。障害者福祉の視点からの支援が求められる」と訴えています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100302-00000004-mai-soci

 もっとも、今回の調査では、知能の問題については、先天的なものか、精神疾患によるのかは分からないということです。原因がどうであれ、実態を見れば「自己責任」論で片付く問題でないことが明白です。路上生活をしている人には、何らかの社会的支援が生活再建に必要であることは明らかです。

 一昨年の末に、「派遣村」の取り組みがあったときに「自己責任」論に凝り固まった輩が「自己責任」論を振り回して失業などで住まいを失った人たちに心ない中傷、バッシングを浴びせました。根底に小泉構造改革があったのは明白です。それにしても、政治的なことにしても、社会における支配的価値観・イデオロギーのことでも、社会的支援を必要としている、困難な境遇にある人々を叩くようなことがまかり通るとは、日本の社会のありようがいかに残酷であるかということを、私は改めて感じざるをえません。

 日本共産党は、小泉構造改革が一世を風靡している時から一貫して新自由主義がもたらす「自己責任」論を社会的連帯によって打破しようと社会に訴えていました。

 社会的連帯の意義を私自身、日本共産党の党員として改めて考えて認識を深めるのが大切であります。また、社会的連帯によって「自己責任」論を克服することの意義を多くの方にかんがていただきたいものです。


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