のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

KA、もう一つのショー

2006-04-21 | KA
多くて一週間に一日代役が出る日があります。この時プロップス(小道具)のみなさんの手伝いをするように12月ぐらいからなりました。舞台はアーティストだけでは成り立ちません。裏で働いてくださっている方がいるからアーティストが舞台に立つことができます。少しでも手伝いたいという気持ちと裏で何が行われているのか知りたいということからお願いしました。本当のことを言うとまだ手伝うという段階にはなっておらず、とにかく邪魔にならないように付いてまわりながら、たまにバケツを持ったり、矢を並べたり、亀を運んだりしています。こういう人はめずらしいらしくみなさん歓迎してくださり、毎回丁寧に「ここには何本何を置いて…」 「これは何階まで運んでだれそれに渡して…」 「これはこのために付いているのでこうして…」などなど教えてくださいます。
手伝いを始めて何回目かに“特別に権限を与えられたプロップの人間である”という写真入のIDを作ってくださいました。プロップのみなさんならではのことでしょう。そして先日メンバーの一員としてTシャツを頂きました。そして今日、ショーの行われているときにプロップの方々についてまわることを許されました。
上から下まで黒いものを身につけ、キュー出しを聞くことができるイヤホンを耳にし、ドキドキと現場に向かいました。観たことないこと、知らないことばかりです。このショーは本当にたくさんの方が裏で働いてくださっているのは知っておりましたがその方々がチームワークよく助け合いながら動いています。いかに舞台転換の時間を短く出来るか、それを見つけるのに相当な時間を費やしここまでになったのだろうと実感しました。KAを観に来たお客様とはまた違うKAのショーを観ることができました。
プロップスのみなさんは舞台裏での私の安全を第一に考えて適切な配慮をしてくださいながら、出来ることは体験させてくださり、あるときはいつもとは違った角度からステージ上で行われているものをみせてくださいました。特にバトルフィールドといわれるシーンを真下から見るのは非常におもしろかったです。
クリエイターといわれる人たちがいてショーができ、裏で働いてくださる方がいて毎日の舞台が運んでいて、そして私は舞台に立てています。今日はそのことに改めて感謝ができました。毎回ショーが終わった後にみなさんに口にしていたThank youに明日からはもっと思いが込められることでしょう。