のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

問題の彼女

2009-02-12 | KA
 フルートを回す時に着ている衣装が、きれいになっていました。赤い部分だけ新しい生地に交換して下さり、新品のようです。羽がほとんどついていないのは、10%の経費削減のためでしょうか。いずれにしても羽はすぐに取れてしまうので、この赤い部分がきれいになっただけで、私は充分に嬉しいです。

 メイクをしていると、一人アーティストが入って来て、音楽をかけました。私の横で音楽をかけている人がいるのに、全く無視をして音楽をかけました。そのアーティストは、残念ながら少し問題がある人で、6ヵ月過ごした別の更衣室から追い出されてここへ来ました。私達もだんだん我慢が出来なくなっているところで、横に居たジェニファーは、またか、という風にうんざりしながら私の方を見ました。
 私は、その後数分でメイクを終えると、席を立つ用事があったので、ついでに裏を覘き、彼女に声を掛けました。
「こっちで音楽をかけているの知っているかしら。この狭い部屋で、あっちとこっちで音楽をかけるのは、ちょっと変かと思って。」
 裏には彼女しか居ないのかと思うと、一番奥でエリカがメイクをしていました。そしてこちらを見てうなずきました。
 私は普段あまりそういうことを言わないので、彼女はびっくりして慌てて謝りました。そして、その後私が行ったカツラの場所にまで現れて、また謝りました。
 その後更衣室へ戻り、手を洗っていると、エリカが裏から静かに現れてハグをしてくれました。そしてその後、問題の彼女が居ないところでは「本当に良かったわ。」と言ってまたハグをしてくれました。

 今日は森のシーンで“ソロ”のデビューがありました。私はその練習を一度も見たことがなかったので、どういうものなのか楽しみにモニターを観ました。
 曲はデュエットの曲その物を使い、ファイヤーフライボーイだけがストラップをして、双子の女の子がリフト5で演技をするというものでした。“ソロ”と呼んでいますが、デュエットのようで、そして素敵でした。

 何となくフルートのはまりが悪く、出番の直前に思わずため息を漏らすと、横に居たクレベーフが静かな声で「大丈夫だよ。」と声を掛けてくれました。彼はいつも優しいです。ありがとうクレベーフ。
コメント
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