のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ついに落ちるかと

2009-02-27 | KA
 やはり首の調子が悪いので、今日もまたフィジオに行くことにしました。そして今日は通常通りに出演することを話すと「じゃあ、明日は調子良くなるね。」とルック。本当にそうかもしれません…。
 影絵の時、私はいつものように元気よく飛び出して行きました。そして曲がろうと思ったその時、足を取られました。ちょっと滑って怖かったということは今までにもありましたが、今日のそれはその比では全くなく、奈落の底に落ちるかと思いました。私はあまりにも怖くて、自分がすべきことを忘れそうでした。でも、一瞬にして我に返り、演技を続けました。そして無事に客席に下りて隠れると、今度はその箇所が滑ることを伝えたくて、ドキドキしながら演技をしていました。この後に戦いが始まります。確か私が滑ったあたりでそれは行われます。原因はガントリーのオイルが漏れているのかもしれません。そうなるとショーを一度止めなくてはならないほどの大問題です。でも、この位置からは何もすることが出来ないのです。戦いが無事に終わることを願うのみでした。無事にそのシーンが終わると、走ってステージマネージメントを探しました。この後のクライムのシーンではもっとたくさんのアーティストがそこを走るはずです。早く伝えなくては、と必死でした。
 このあとの私の出番はフルートを回すシーンです。久しぶりの出番であり、友達が観に来ているので緊張するところ、さらに恐怖が残っていて身体の調子がおかしいようでした。それでも友達が見守ってくれていたのでしょう、無事に終えることができました。終わってから会うと、子供達がとても喜んでくれて、ほっとしました。サイン帳を持って来ていたのがとてもかわいかったです。
 原因はオイルではなく、水だったようです。いつ降ったか分からない雨が回りまわって舞台袖にたどり着いて私の靴底を濡らしたのと、ビーチのシーンで使う砂に、埃が立たないようにと湿らせた水の量が少し多かったので、それがパスレイルを濡らしたのではないかと。私以外に怖い思いをした人はいなかったようで、とりあえずは良かったです。
 一回目のショーの後に舞台を確認しに行きたかったのですが、お客様を迎えていたのでその時間がありませんでした。二回目のショーに舞台袖に着くと、足元にはバスタオルが用意されていました。私は一回目があまりにも怖かったので、靴底を乾かすようにすると共に、注意して少しスピードを落として出て行くことになりました。
 とても怖いことはありましたが、久しぶりに、自転車通勤、二回共ショー出演とフル回転。エネルギーを出し切って、その分エネルギーを頂いて、終わってみれば気持ちの良い日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする