のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

The Grove Celebrates 25 Years of Cirque du Soleil

2009-08-02 | イベント
 「え、もう起きないといけないの。」目覚ましが鳴るまで起きなかったのは久しぶり。早目に目が覚めるかと、目覚ましは起きなくてはならないギリギリの時間、6時6分に合わせてありました。それを忘れていて、時計を見るなり飛び起きました。
 それでも予定通り6時半に出発ができ、空港には集合時間より早く、余裕を持って着くことが出来ました。余裕があると嬉しいものです。嬉しい気分で手荷物検査場へ行くと、このところにしては珍しく「これは何?」と止められてしまいました。係の方がフルートを出し指で回し始め、どうしたものか考えていましたが、判断がつかないらしく、上役のところまで行くことになりました。こんなことは初めてです。
 「これ、チェックをされたことはないの?」無いとは言い切れず、あるとも言いたくなく「通常は大丈夫です。」と言いました。でも、彼は迷っています。そこでおもむろにアーティスティックコーディネイターからの手紙を渡しました。そして上役の方が手紙を開くと、赤い火の中に大きくKAの文字が入っている便箋が目立ったようで、フルートを持っている人がすぐに「KAに出ているんだ。僕もKAに出演できるかな。」と言いながらまたフルートを回しました。するとそこに、「KAは最高!一番良いショーだよ。」と大きな声で言いながら通り過ぎる係の方がいらして、手紙だけではなく、その方々のお蔭もあったのでしょうか、フルートを無事に持ち込めることになりました。この手紙は、私が自分でフルートを持ち運びたいと言った時に、衣装部屋の方が念のために手紙を書いてもらった方が良いのではとお願いして下さったもので、その時は使うことはないだろうと思ったのですが、役に立ち、私は「手紙、役に立ったね。」と言いながら笑ってしまいました。
 ゲートには一番乗り。用意したおにぎりを食べながら、みなさんの到着を待ちました。飛行機の中は、ようやくジュースを頂くことが出来ましたが、あとはぐっすりと。ショーを終え4時間の睡眠では、やはり疲れを回復させないようです。
 ロスアンジェルス到着間際に、機内放送で「ロスアンジェルスは曇り、65度です。」と聞いて、隣にいるKAのメーク担当者、ティッシャと「65度!」と声を合わせました。華氏の65度は、摂氏で18度ぐらいです。寒いと思って降り立ってみると、湿度があるからか丁度良い気温でした。そこからリムジンに乗って、The Groveへ。The Groveは1930年から40年代のロスアンジェルスの街並みを再現したというショッピング街で、ディズニーランドの年間入場者数よりも多くの人がここを訪れるそうです。
 The Groveに着くと、イベントの会場をすぐに見に行きました。舞台は映画館前の噴水際に設置してあり、丁度LOVEのアーティスト達がリハーサルをしているところでした。リハーサルを終えなければならない時間、10時半にほど近かったので、私はもうそこではリハーサルが出来ないと思いましたが、もしかするとチャンスがあるかもしれないと準備をし、また、舞台の高さがかなり高いこともあり、舞台袖に立つだけでもそれに慣れるかと、そこに居ることにしました。しばらくすると雲が切れてきて、太陽が気になりました。そして、今は舞台後ろにある太陽は、これからどういう動きをするのかも確認しました。
 LOVEのみなさんがリハーサルを終えると10時半を過ぎていましたが、まだ大丈夫そうなので、ステージの中央へ出て少し動きました。同じ飛行機で来たミスティアの二人も、様子を見ながら同じように待ち、機会が出来るといろいろと確認をしていました。そのうちに音を掛けて下さることになり、音のきっかけの確認も出来ました。思いがけず、安心できるほどのリハーサルが出来ました。
 映画館2階に設けられた待機場所に荷物を置き、少し休むとLOVEのみなさんの演技が始まる時間がすぐでしたので、本番を観ることにしました。舞台の前には、1時間前から待っているお客様もいて、私が始まる直前に行った時にはお客様がたくさんで、だいぶ後ろから観ることになりました。その上、演技が始まると何人もの方が子供達を肩車にするので、高い舞台上での演技を観るのも大変でした。
 すると、私の少し前にいた女の子は、弟と思われる子を抱いているお母さんに「見えないよ、見えないよ。」と言って弾み始めました。私が見えないのでその小さな子が見えるはずがありません。お母さんは二人を抱きかかえることはできないので、私は「こっちにおいで。」と言って、その子を抱き上げました。でも、彼女の目は私の目線よりもほんの少し高くなっただけでしたので、きっとあまり見えなかったことと思いますが、「見える?」と訊くとうなずいていました。
 私もLOVEの方々の踊りはあまり見えませんでしたが、雰囲気は分かりました。LOVEの本番は少し遅れて始まったようで、本来30分後のミスティアの演技もすぐに始まりそうでしたので、それも見ることにしました。
 今度は舞台の上に回転するテーブルを置き、その上にさらに棒を載せてバランスをとる演技をしていたので、遠くからでも良く見えました。彼はいつもかっちりとした服を着てメガネを掛けているので、身体を使って表現するというよりは文学青年のように見えますが、舞台の上ではまるで違う人となり、面白かったです。LOVEのダンスと、ミスティアのハンドバランスは全く違う雰囲気で良かったです。
 別に用意されていた、The Groveのオフィスを使った控室に戻ると、もうLOVEのみなさんは居ませんでした。昨日ショーが終わってからここまでバスで来て、一番に演技をしたあとは、またバスで移動。そして今晩のラスベガスでのショーに通常通り出演するとのことでした。
 お昼を頂くと、メイクなどの準備に取り掛かりました。ティッシャがメイクをして下さるというので、たまにはそれも面白いかと思いお願いしていました。じっとしているのは少し辛いこともありましたが、きれいにメイクをして頂くことが出来ました。でも、いつもと違う顔です。メイクをする人によって、ラインの長さなどが少しずつ変わるので、全部出来上がると違う顔になるのかもしれません。面白いことでした。
 衣装にも着替え、カツラをつけると、丁度ズーマニティーのアーティスト達が移動をするというので、私も一緒に移動させてもらいました。映画館2階の方が広いので、動くことが出来ます。また、早く行って太陽の位置を確認したいこともありました。リハーサル時に後ろにあった太陽は、教えて頂いた通り、前に来ていました。でも、少し左にずれていたので、なんとかなりそうです。
 そこで動いていると、小さな女の子がお父さんと来て見ていました。そのうちに一緒に写真を撮ることになりました。そしてとても喜んで去って行くと、今度はお友達を連れてやって来て、また写真を撮ることになりました。子供達に喜んでもらえるのは嬉しいことです。
 出番直前に舞台下で待機していると、ロスアンジェルスに住む知人が声を掛け、写真を撮って下さいました。お知らせするのが2,3日前と急なことになってしまったのですが、いらして下さったようです。
 演技を終え舞台を下りると、車いすに座った男の子がいて、彼とも写真を撮りました。他の方とも写真を撮って、その後もたくさん写真を撮って欲しいと言われましたが、飛行機に間に合わなくなるからそこまでと言われてしまいました。
 控室へ戻ると4時15分。空港への車は4時半に出ると。そこからは、もう大慌てでした。本番までのゆったりした時間を忘れてしまうほど、帰り支度を短時間で行い、出発しました。私の次の演技はBelieveの方々でしたが、あの狭い控室に居たであろうダンサー達、誰とも顔を合わせることなく、去ることになりました。バタバタとリムジンに乗り込み、しばらくするとついには目が回ってきました。そして、飛行機に乗るとぐっすりと。
 ロスアンジェルスのショッピング街へ行っても、ここでのショーがある日と同じように、演技をすることに集中して過ごす一日になってしまいましたが、いい経験をさせて頂き、また、子供達にも触れられて、素直で優しい気を頂くことが出来ました。舞台で演技をしている時、それまでの緊張がいつの間にかなくなっていたのは、きっと子供達のお蔭です。
 帰宅をすると、ロスアンジェルスの知人が差し入れて下さったおにぎりを3つ、バクバクバクと一気に頂きました。もう何もしたくないお腹が空いた身体に、嬉しくおいしいおにぎりでした。
コメント (2)
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