のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

ツルツルの新しいリフト5

2012-01-28 | KA
 目覚ましで目を覚まさなければいけない朝でしたが、しっかりと気持ち良く起きることが出来ました。朝食を食べるとすぐにMGMへ。アーティスト抜きのリハーサル、ドライテックです。アキレス腱断裂の為に、二回程ドライテックを休んでしまったので、昨年の同じ時期のドライテック以来の参加でした。
 珍しく早い時間の始まりでしたので、手際良く準備をしていきました。トレーニングルームから舞台裏に移動して動いていると、ドライテックで手惑うことの多いテントが鳥になって飛んでいくところも順調で、キャプティビティのシーンになりました。テクニカルディレクターのエリックが
「リフト5を新しくしてから、あなたが一番に舞台に乗ることになります。どうぞ。」
 と優しく言いました。私はステージマネイジメントのステイシイの合図と共に慎重に舞台に乗ると、立っただけで分かるほど滑りました。それをエリックにすぐに伝えると、
「え、本当?」
 とても驚いていました。ドライテックで、いつもは照明のことなどを確認することが多いのですが、今日はスピンやステップをしながら、床との相性を調べていきました。曲が踊るところになると、通し始めましたが、それはそれは滑ること。慎重になり過ぎて、無表情で踊っている自分に気付きました。あまりにも気になるところがあると、そこに集中し過ぎるようで、余計な心配を他にしていない自分に気付きました。上手く使えば、これは良いことに使えると思います。
 こんなに滑る舞台は久しぶりで、今日は使わせて頂けて本当に良かったです。月曜日には、滑らないように工夫をしてみるとおっしゃっていましたが、滑ると思って、慎重に舞台に立つように心掛けられます。
 動き始めた時は、硬い身体でしたが、舞台に立つ頃には、良い身体になっていました。準備や練習が手順良く進められて、短時間で良い練習が出来、気持ちが良い数時間でした。
 ステイシイと居酒屋に行く約束をしていました。注文をすることも忘れていろいろと話していると、ゲイルが来ました。そこからまた話が弾んで、すっかり遅い昼食となりました。ステイシイが学生に教えた時の話を聞きながら、「本を書いた方が良いのでは。」とゲイルが勧めました。私もうなずきました。例えば、ステイシイは「I don't know.」と言わないと言いました。誰かが質問に来た時、例えその時に分からないことでも、必ず答えはあなたに伝えると言うことを話すそうです。良いコミュニケーションを取るために、言わない方がいい言葉、そしてそれに代わる言葉を考えていつも話をするそうです。体付きの良いステイシイに、そんなに繊細な気配りがあったとは。今までもステイシイのことは信頼していましたが、ますます好きになりました。
 お料理が来てからは、三人でパクパクと頂きました。みな良く食べる人達で良かったです。本日のお勧めのイサキの塩焼きが、開店直後に来店したにもかかわらず、話に夢中になり注文したのが遅かったためか売り切れで、その代わりにグルクンのカルパッチョを頼みました。長いお皿にきれいに盛られているグルクンのカルパッチョはとても美味しく、視覚も味覚も喜びました。お料理を全て頂くと、ステイシイは、「まだ食べられる?」と訊きました。私はまたお料理を注文するのかと思うと、彼女は嬉しそうにハニートーストを注文しました。すると、オーブンが壊れていて作れないと。その時の彼女のがっかりする姿。「それを食べるためにここへ来たのに。」とまで言っていた彼女でしたが、代わりに頼んだバナナクレープを、お皿のチョコレートソースを残すこと無く食べるほど美味しそうに召し上がっていました。とても楽しいひとときでした。
 ゲイルが画材屋さんに行くと言い、私も一緒に来てもらいたいようなので、行くことにしました。元々画材屋さんは好きですし、嬉しいお誘いでした。ラスベガスにこのようなお店があるのは知らず、中に入ると隅から隅までじっくり見ていました。しばらくするとゲイルは素敵な紙が置いてあるところを教えてくれ、その後キャンバスを買いたいと相談を受けました。今日はセールをしているというのです。十枚買うと六十パーセント引き、二十枚買うと七十パーセント引き。ゲイルの買いたい大きさは、かなり大きなものでしたから、一枚の定価が八十八ドルくらいして、七十パーセント引きになればかなりお得。いろいろと計算して、彼女は二十枚買う決心をしました。そしてそこにあるものを数えると、八枚。お店の奥にしまってあるのではと訊いてみましたが、そこに出ているだけでした。ようやく決心しただけに、とてもがっかりした彼女は、もう八枚で良いと言いだしました。でも、彼女が描きたいと思っているイメージはすでに十三あるとのことですから、十枚は確実に買うべきです。その内に、もっと大きいものを買おうという決心をして、数えてみると、こちらは四枚しかありませんでした。合計十二という中途半端な数。そうこうしているうちに、大きさや種類はどういう組み合わせでも良いということが分かり、私も小さなキャンバスを買って、彼女の二十枚のうちの一部にして七十パーセントの割引を得ることに協力することにしました。彼女が十七枚以上は買えないというので、私は本当に小さなキャンバスを二つ、その上の大きさを一つ買うことにしました。私は何もイメージがありませんが、買っただけで嬉しくなりました。大きなキャンバスは彼女の車には載らないので、私の車に乗せて、彼女の家まで運びました。こちらも楽しいひとときでした。
 ゲイルから頂いた胡蝶蘭の花芽が出ていることに気付きました。少し曲がっていたので、支柱で真っ直ぐ上に向かうようにしました。気付くとその裏の葉の下にも花芽がありました。こちらは葉の下になってしまっていたので、かなり曲がっていました。全くの真下なので、茎をどうこうするより葉をどうにかしないといけません。とりあえず葉が芽に当たらないように持ち上げるようにしました。上手く育ちますように。
コメント
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