のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

2000回 Brad Pitt!

2009-02-18 | セレブリティ
 本日一回目のショーが、記念すべき2000回のショーでした。そこへ、ブラッド・ピットさんが観にいらして下さったのは偶然のことと思いますが、私達には嬉しいお祝いとなりました。
 2000回といっても、それは一回一回積み重ねていったものの一つの通過点であって、いつもの一回とあまり変わらなかったのですが、二回目のショーが始まる時に、「2000回のショーを観客のみなさんとお祝い出来ることを嬉しく思います。」というようなことを放送し、観客のみなさんが拍手を送って下さった時に、積み重ねてこられたことに喜びを感じ、この第2000回に舞台に立てたということが有り難く、そして改めて幸せをかみしめることになりました。
 ショーの最後にお客様の前に立つと、色とりどりの紙テープが舞いました。少しタイミングが遅かったのですが、それもまた思い出に残る特別なショーとなりました。
 ショーが終わると、お客様に会いにロビーへ行くという企画がありましたが、私は身体の具合のこともあり、行くことにはしていませんでした。ところが、アーティスティックコーディネイターに当然のことのように連れ出され、ロビーへ出て行くことになりました。「バトンを見るためだけに来たようなものです。」とおっしゃって下さった日本人の方々始め、たくさんのみなさんから一緒に写真を撮るように頼まれ、ショーの感想をお聞きすることが出来、喜びを頂くことができました。
 写真を撮っていると腕を握られ、何かと思うと、今度はステージマネージメントが、まだまだお客様がたくさんのロビーから立ち去るように出口に導いてくれました。何だか良く分からないままに連れ出されて、そして、たくさんの方々に囲まれている中を引き戻されて、自分の意思なく動かされて面白い時間ではありましたが、思いがけずロビーへ出ることになったのは、また思い出の2000回、正確には2001回目になりました。
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さよならランドローバー

2009-02-17 | 日記
 朝メールを開けると、お借りしている車の持ち主から、今日車を取りに来たいと連絡が入っていました。そこへ、他の友人からその車を買いたいかも、という連絡が入りました。私は彼がこの車を買ってくれたら本当に嬉しいと思いましたが、結局値段の折り合いがつかず、彼は買わないことにしました。
 まさか今日友人が車を取りに来るとは思っていなかったので、洗車ができていませんでした。今日は晴れたのですが、昨日から12時間以上も睡眠をとって休んでも、具合がまだ悪いことと、トレーニング時間が早いことで、連絡を頂いた後にも洗車ができませんでした。心残りがあるまま、写真だけ撮って、そのカギを持ってMGMへ向かいました。
 ラスベガスは一度春のように温かくなったのですが、また寒い日が続いていました。いつもは2月の末ごろに桜が咲いていたと思いましたが、今年は遅れるのかな、と思っていました。ところがMGMへ着くと、桜が開花しているのが見られました。びっくりして、嬉しくなりました。
 トレーニングを終えると、友人が車のカギを取りに来てくれました。私はカードも用意することができず、とりあえずメモにお礼を書いて渡しました。本当は車を売りに行くところまでご一緒して、きちんとお礼をしたかったのですが、何も出来ませんでした。
 身体の具合は、残念ながら少しの回復がみられるだけでした。私の場合、風邪を引く時はのどから来るのですが、今回はそれがないと思っていたら、今日、急にのどが痛くなりました。それも、息をするだけでヒリヒリするようなもの。「風邪を引いた。」と言えるほどひどい風邪を引いたのは、久しぶりです。
 周りも風邪を引いて休んでいる人、週末大変だった人、今風邪を引いている人、風邪気味の人等々で溢れていました。
 思考能力が低下していますし、体力が落ちているので、注意をしながらショーに臨みました。一回目よりも二回目の方が調子が良かったので、このままいい方向へ向かうことを願いました。
 今日はシェリーが作ったというDVDをもらいました。今晩は早く寝た方がよさそうなので、明日の楽しみです。
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Mr.67番とSUSHI

2009-02-16 | 日記
 お借りしていた車のライトがようやく直りました。先日は友人がスプリングを持ってくるのを忘れ、今日は、私が預かっていたそのスプリングを部屋から駐車場に行く間に落としたようで、それを探すのに時間が掛かり、もう諦めたところで友人が見付けてくれました。あとは洗車をして外がきれいになると、この車をお返しする準備が整います。
 今日は、ラスベガスのアイスホッケーチームLas Vegas WranglersとPhoenix Roadrunnersの試合でKAのミュージシャンが国歌を演奏するというので観に行きました。野球の時と同じく、リオネルがギターを弾き、ロッシャルが歌いました。今回もとても素敵で、観客の方は終わる前から拍手をしていました。
 私はKAの仲間の中で観ていたのですが、隣の席が空いていました。そこへ憧れのMr.67番がすっと来て、いつも観に行くアイスホッケーチームの仲間の方に呼んでくれました。点がなかなか入らないゲームで、結局ラスベガスのチームは負けてしまいましたが、お蔭でより楽しいひとときとなりました。
 その後SUSHIに誘われ、みんなも行くのかと思うと、みなさん用事があって、二人で行くことになりました。こちらもまた楽しいひとときでした。
 ジャイロキネシスの場所が寒かったからか、ラスベガスがまた寒くなったからか、風邪をひいてしまいました。身体の温度調整が全くできない感じです。くしゃみをすると頭痛もあります。明日までに治りますように。
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プレトレーニング終了

2009-02-15 | 日記
 朝は少し疲れている感じでしたが、今日は仕事が休みです、そしてこのコース最終日です、元気を出してジャイロキネシス・プレトレーニングへ向かいました。日曜日なので道はすいていて、早目に着き、少しゆっくり準備ができました。でも、もう一人の受講者が来ないのです。30分近く遅れてようやくクラスが始まりました。
 いつものように60分のクラスを受け、エアロビクス運動をし、動きの注意を頂くと、お昼。私は持参したおにぎりなどを食べてから横になり、午後からのトレーニングにエネルギーを蓄えていました。するとそのうちにもう一人の受講者が戻ってきて、何があったのか、帰ってしまいました。
 午後からは私一人。そして先生は、「復習は彼女のためにやろうと思っていたの。あなたはもう順番を覚えているから、動きを一通りやって、終わりにしましょう。」と言って、1時間半ほどのクラスをすると、本当にコースを終えてしまいました。そして、「あなたは本当に教えやすい生徒だわ。」と言って、すぐに修了証を出して下さいました。
 帰り道、教えやすいと言われたことを考えながら車を走らせていました。私は教えて頂いたことを一生懸命に記憶して次の日に向かい、新しいことを習ったら、それをまた頭と身体に覚えさせてまた次の日に向かうということを続けて臨んでいただけです。自分で復習した分、先生は楽だったのかもしれませんが、自分では深く質問が出来るほど修得していないので、これで良かったのかと心配になります。次のコースまでに時間があるのは、もしかするとそこを明らかにするためかもしれません。“次”を無駄にしないために、それまでの時間しっかり復習をしたいと思います。
 帰ると、お借りしていた車の掃除をしました。きれいにしていると、いろいろなことが思い出されました。中をきれいにし終えると暗くなってしまったので、残りは明日です。明日はいい天気になりますように。
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手紙で嬉しく締め

2009-02-14 | メディア
 今週は嬉しいことが毎日あって、幸せな一週間でした。そう思いながら、ショーの後にステージマネージメントに挨拶に行くと、手紙を渡されました。初の海外旅行、一人旅でKAを観に来て下さったという女性から。ショーをご覧になった後、手紙を書いて持って来て下さったようです。今週は最後まで本当に嬉しいことの詰まった一週間になりました。
 ラスベガスマガジンという、雑誌の表紙に私のキャラクターが使われていました。これは週刊誌で、発行が8日でしたから、明日には新しいものが出てしまいます。ショーの後にカジノの中や街を探してみましたが、見付けられませんでした。どなたかが持って来てくれたこの一冊が、貴重な記念の一冊となりました。
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ショーの後にステージング

2009-02-13 | KA
 ジャイロキネシスのコースに、ようやくもう一人が現れました。彼女は以前、このコースをとっていたということですが、だいぶ忘れているようでした。彼女に合わせて今日は行ったので、私にはいい復習になりました。
 昨日、私が問題の彼女に音のことを言ったのが功を奏したのか、彼女の舞台上での行動が今日は良かったようです。このまま良い方向に行くことを切に願います。
 ショーが終わってから、ビーチのトレーニングがありました。これも、経費削減の一環のようで…。MGMの社員となるバックステージテクニシャンの方々はすでに労働時間を10%削減されているということです。シルクデュソレイユ社員となる私達はまだこのようなことが行われていないので、出来ることで充分に協力をしていかなくてはなりません。それにしても、このステージングに参加をしたみなさん、本当にご苦労様でした。
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問題の彼女

2009-02-12 | KA
 フルートを回す時に着ている衣装が、きれいになっていました。赤い部分だけ新しい生地に交換して下さり、新品のようです。羽がほとんどついていないのは、10%の経費削減のためでしょうか。いずれにしても羽はすぐに取れてしまうので、この赤い部分がきれいになっただけで、私は充分に嬉しいです。

 メイクをしていると、一人アーティストが入って来て、音楽をかけました。私の横で音楽をかけている人がいるのに、全く無視をして音楽をかけました。そのアーティストは、残念ながら少し問題がある人で、6ヵ月過ごした別の更衣室から追い出されてここへ来ました。私達もだんだん我慢が出来なくなっているところで、横に居たジェニファーは、またか、という風にうんざりしながら私の方を見ました。
 私は、その後数分でメイクを終えると、席を立つ用事があったので、ついでに裏を覘き、彼女に声を掛けました。
「こっちで音楽をかけているの知っているかしら。この狭い部屋で、あっちとこっちで音楽をかけるのは、ちょっと変かと思って。」
 裏には彼女しか居ないのかと思うと、一番奥でエリカがメイクをしていました。そしてこちらを見てうなずきました。
 私は普段あまりそういうことを言わないので、彼女はびっくりして慌てて謝りました。そして、その後私が行ったカツラの場所にまで現れて、また謝りました。
 その後更衣室へ戻り、手を洗っていると、エリカが裏から静かに現れてハグをしてくれました。そしてその後、問題の彼女が居ないところでは「本当に良かったわ。」と言ってまたハグをしてくれました。

 今日は森のシーンで“ソロ”のデビューがありました。私はその練習を一度も見たことがなかったので、どういうものなのか楽しみにモニターを観ました。
 曲はデュエットの曲その物を使い、ファイヤーフライボーイだけがストラップをして、双子の女の子がリフト5で演技をするというものでした。“ソロ”と呼んでいますが、デュエットのようで、そして素敵でした。

 何となくフルートのはまりが悪く、出番の直前に思わずため息を漏らすと、横に居たクレベーフが静かな声で「大丈夫だよ。」と声を掛けてくれました。彼はいつも優しいです。ありがとうクレベーフ。
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心にご褒美

2009-02-11 | KA
 グリシャにもらったチョコレートでケーキを作りました。おいしいチョコレートのお蔭で、おいしいチョコレートケーキになりました。
 アーティスティックコーディネイターに呼び止められ、部屋に入れられました。
「来週のプレジデントツアーの時に、今年はシルクデュソレイユの25周年だから、各ショーから数人ずつ舞台に立つことになったのね。KAからはあなたにしようかと思っているのだけれど、あなたはいつも仕事熱心だから、それ以上何かをさせるのは申し訳ないかと思って…。」
 私はびっくりして、
「光栄なことですから是非やらせて下さい。」
 とお願いしました。すると彼女は
「光栄なことだとは分かっていたけれど、ミーティングが1時からだから、あなたはその前に来てメイクなど全部支度をしてキャラクターになって、ミスティアの劇場まで行かなくてはならないでしょ。それでも大丈夫かしら。」
 確かに、朝10時ぐらいに行かなくてはならないことになりそうですが、引き受けました。今日も心にご褒美を頂いたようです。
 今日はジャイロキネシスをしたお蔭か、身体が良く動きました。折角動く身体を隅々まで使って舞台に立ったので、いつもより運動量が多かったのか、少し疲れた感じです。でも、とても気持ち良く舞うことができました。
 小雨。調べると今週末も天気があまり良くないようです。
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ノリコを目指しているから

2009-02-10 | KA
 週頭の全体のミーティングで、「ショーの中でどこが好きかちょっと考えてみて下さい。口に出さなくていいです。少し考えて、今週はそれを見付けるようにして下さい。」と言われました。するとすぐに発言する人あり。さすがに外国だな、と思っていると、次々に手を上げて発言し始めました。どれも納得できるものばかり。うなずきながら聞いていました。すると、エリカがすっと手を上げ、
「ノリコ・タカハシ」
 と言いました。そして彼女は、その理由を滑らかに話しました。それに納得したのか、彼女に感心したのか、拍手をする人もいました。私はとても嬉しくて、「ありがとうございます。」と小さく日本語で言うと涙を流しました。
 ミーティング後、すぐにエリカのところに行きお礼を言うと、「私はね、人に訊かれるといつも即答で『ノリコ・タカハシ』と言うのよ。」と言ってくれました。そして私が、「あなた達も素敵じゃない。」とデュエットのことを言うと、「私達はノリコを目指しているから。」とさらに嬉しいことを言ってくれました。また涙が出ました。
 ありがたい彼女の言葉を胸にショーをしていると、新しいアーティストのジェイロに呼び止められました。「僕はね、初めてこのショーを観た時から、あなたのところがとても気に入っているんだ。」と言いながら、KAのアーティストになった喜びを語ってくれました。嬉しい気持ちはきっと演技になって現れ、ショー全体を良くするでしょう。
 アーチャーズデンをしながら、父役のグリシャに「今日はね、ノリコにあげたいものがあるんだ。」と言われました。いつも、自分の子にお菓子を与えるように、ロシアのチョコを2,3粒くれることがあるので、あのおいしいロシアのお菓子かと思っていると、今日は500グラムもある大きな板チョコを渡されました。彼は本当にここへ来たことが嬉しいようで、私のことも本当の娘に思えることがあると言って、とても優しくしてくれます。このチョコはとても大きいので、みんなで分けて、それでもたくさんあるので、明日はチョコレートケーキを作って、彼に渡すことにしました。
 心が弾むことばかりで、二回目のショーは少し身体が弾み過ぎの演技になってしまった気がします。それでも嬉しい今週の始まりでした。
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窓が決め手

2009-02-09 | 日記
 お借りしている車の車両登録期限が今日で切れてしまうので、もう次の休みまで待てません。どうしても今日車を買おうと思いました。このことで力になると言った友人、今日は病院で検査。また待っているとどうなるか分からないので、買い物帰りにとりあえず一つ車を見に行きました。
 試乗をすると、少し運転しにくく、前も一度このモデルに乗った時に同じことを感じましたが、どうもこのモデルは私の脚の長さと合わないようなのです。そのことを言いましたが、向こうは売りたいわけですから、そのうちに慣れるとか、アクセルに段ボールを巻けばいい、とか言うわけです。お店の中に入り、値段を訊いて渋っていると、少しずつ値段は下がります。でも、友人にも見てもらいたいからと言って、そこを何とか抜けだしました。
 家に帰ると、病院へ行っている友人の具合はあまり良くないことが分かりました。他の友達に頼んでもいいのですが、今から頼むのも面倒です。でも今日決めないといけません。一人で大丈夫なのかと心配になりながら、お料理が上手な友人作のシーフードカレーを頂くと、元気が出て、「よし、もう一軒行くか!」という気になりました。
 もう一軒は、一度足を運んだ所。その時見た車は少し走行距離があり過ぎかと思い、すぐに決めなかったのですが、お店の方は良い方で、私に車を買う勇気を下さったところです。しかし、その時お世話して下さった方は、今日は風邪でお休みでした。残念であり、心配でありましたが、違う方の案内で新しく入ってきた中古車を見ることになりました。
 その車は買い物帰りに見た車よりシンプルな内装で、アウトドア向けのモデルです。屋根のラックや四輪駆動は、本当は必要なく、それが無くてその分安い車があるといいのだけれどと思いながら見ていました。すると、
「あ、窓がある!!!」
 なんと、屋根に窓が付いていたのです。私はサンルーフの付いた車が欲しかったのですが、中古車では見付けられないと思っていました。お店の方は「それはサンルーフではないから、上にちょっと持ち上がるだけですよ。」と言いましたが、それがあっただけで買いたい気持ちになりました。その窓はかなり後ろ目についていますし、手動なので、少し不便かもしれません。良く見ましたが、窓を覆うものもないようなので、ラスベガスの日差しではこの色付きガラスも役に立たずに、後部座席に座った人が暑いかもしれません。でも、週末に山に行き、席を倒して寝そべりながら、この窓から星が見られたらどんなに楽しいことでしょう。
 試乗をすると、先程のお店の方がモデルは違っても中の作りは同じだと言っていたのは間違いのようで、私の脚の長さでも大丈夫でした。
 さて、いよいよお店に入り、“値段”を訊くことになりました。今までは自分のいろいろな情報を提供しなくても値段を出してくれたのに、ここではアパートの賃料など細かいことまで訊かれました。そしてようやく出てきた数字が、高いのです。それは、車本体の値段が私が思っていた値段より高かったからです。私は雑誌を見て値段が下がっているのを見て出向いたのですが、その雑誌は出たばかりで、そこに出ていた値段をお店の人は見ていないようでした。そして、「雑誌を持ってきていないとその値段にはならないよ。」と言われました。幸い、雑誌は持っていたので、車に取りに行き、それを見せると納得して、もう一度値段が出るのを待つことになりました。ようやく出てくると、まあ思っているような値段でした。それで、「はい、買います。」と言うことはできます。でも、友人が来てくれると言っていたのは、そこから値段交渉が出来るからです。私にとってはとても苦手なこと。でも、高い買い物なので、“ちょっと”というのが100ドルの違いになります。少し頑張ることにしました。しかし、全く術が分からず、もしかしたら余計なことを言ってしまったりして、なかなか上手くいきませんでした。時間も掛かりました。でも、ここのお店の方は、例えば、「考えるんだったら我々は席を外すから。その方がプレッシャーにならないでしょ。」と言って、急かさずに私が納得するようにしてくれました。
 そして、折り合いがつき、ついに車を買うことになりました。きっと、もう少しは値段も下がったのかもしれません。でも、私はこれが限界です。それで良かったのだと思います。
 一つ気になっていることがあり、お店の人に訊きました。
「あの屋根の窓、覆うものを見付けられなかったのですが、本当に無いのですか。ラスベガスの日差しは強いので、後ろに座った人が日を避けたいかもしれませんから。」
 するとお店の人は少し焦って、3人も4人もお店から出てその車に向かいました。私はもう買うことに決めていたのですが、お店の人は私が決めたと思っていなかったのか、窓のことでバタバタしているのが少し面白かったです。結局日除けは付いていおらず、眩しいようだったら窓ガラスの色を濃くしてくれることになりました。
 その後、車両登録のことや、支払いのこと、保証のことなど、時間は掛かりました。その間に車を洗い、ガソリンを満タンにしておいて下さいました。そして、全ての手続きが済むと、私は乗ってきた車を走らせ、お店の方が購入した車を走らせ、アパートまで来て下さいました。それを置くと、私はその方をお店まで送り、アパートに無事に戻りました。ここを出てから6時間以上経っていました。
 ほっとするとお腹が空き、急いでおそばを食べました。おそばを食べながら、本当にこの車で良かったのか、不安になってきました。そして、車は良かったと思えても、保証期間を延長したことは間違っていたような気がしてきました。何度考えても間違いだった気がすると、おそばが胃でもたれていました。
 どうしようもなくなって、購入したばかりの車で夜のドライブに出ることにしました。そして車を走らせていると、気持ちが落ち着いてきました。ようやく良かったのだと思えてきました。
 とてもシンプルでユニークな車です。共にゆっくりと楽しく進んで行けますように。
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