陽だまりのねごと

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星の国から孫ふたり バークレーで育つ「自閉症」児

2006-10-15 22:56:09 | Weblog
星の国から孫ふたり バークレーで育つ「自閉症」児

岩波書店

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自閉症児のお母さんのBlog『言いたい放題アッキー28号』さんで
紹介されていたのでさっそくAmazonで注文。
陽だまりの中で猫たちとごろごろしながら今日読み終わった。

途中、口内炎猫に餌ねだりされ、
手ずから食べさせ
息子から合気道の棒振りがやりたいから
『そこどけ!』の眼を飛ばされ 

時折、中断ありでも
門野晴子さんのあきさせない軽い筆致が引き戻してくれた。

ひとこと。
うらやましいなぁ~

アメリカのバークレーでは
障害と分かった時から支援プログラムが組まれて
多くのスタッフと連携して療育され
大人になっても自立にむけての支援が続く。
親亡き後のグループホームに慣れる事までの考慮もされている。

障害児を持つ親への支援もある。
多くのボランティアやベビーシッター。

親が単身、途方にくれながら孤独の中で
手探りで助け船を探して彷徨うと言う
日本の図式となんと違っている事だろう。

一番いいなぁ~と思ったのは
自宅にインターンが来てくれること。
しかも無料。
社会適合の核が家庭なら、生活習慣学習の一番の場が家庭なら
療育のプロに家に来てもらうのがベスト。
外と家とでは緊張の度合いが著しく違う自閉症児なら尚更助かる。

息子は私の立ち入り禁止の2階の自室へ
ビニールのでっかい袋を3つ持って上がっていった。
片付けたくても片付けられないでいる部屋の片付けに着手したのだ。

こういう時に親でない、教育のプロにお願い出来たらと
日本では望めないことを、つい思った。
もう26歳では遅すぎだろうけど。

いじめで死んだ中学生のニュースがあった。
担任教師かでいじめに加担していたとか、
どこかでは、遺書まであるのにいじめを認めなかった学校とか、
対面ばかり気にして、子供の気持に寄り添いもしない
十数年前の息子の時代と何にも変わっていない。

 社会に適応させるための訓練とはなにか。
 社会とはなにか。
 それは人にほかならず、
 さまざまな人と接することが社会訓練でなくなんであろう。

 できれば子供を愛し育ててくれる他者に接して欲しいから、
 他人である専門家やインターンは願ってもない『社会』…

不覚にもこのところで涙がこぼれた。
自閉症は社会性に障害があるのだ。

社会からつめたく爪弾きにあい、
学校では教師から訳の分からない強制にあい
学友からいじめにあい…
そして卒業したら、社会と接するチャンスすらない…

嘆いても始まらないが、
息子はなんの支援なく、この社会で自立をしようともがいている。

発達障害支援センターは自ら
助けを求めに出向かない者の面倒は見ないと言う。
助けを求めにも出られない障害が自閉症ではないのだろうか?

なんどか親が出向いても、
本人が動かないんじゃどうしようもないそうで、
就労支援などまだまだ看板倒れが現状だ。

 社会で認めてくれているのが
    母だけだから
 息子はいつも自身がない。


ほんとうにいっぱいの賛辞の中でどの子も育たなきゃ。
オーティズム(門野さんは自閉症児をこう呼ぶ)の子も
子育ての基本はまったくおんなじなんだよね。

そして成人して親から離れる。
息子にもいつかそんな日がくるように、
ゆっくりあせらず世の中を充てにせずまいりましょうか



 



 

 

 


NHK今の医療討論会

2006-10-15 06:26:58 | Weblog
番組のコマーシャルがおもしろかったし、
高齢者が増えて少子化がすすんでいる
負担感ばかり大きく感じる
これからの医療はどうなるんだろうと
すごく興味を覚えて番組を待っていた。

仕事柄
病院でしっかり待たされて
どっさり薬をもらって来ることが
仕事であるかの高齢者を相手にしている。

総合病院で3つくらい科を回って
一回に飲む薬が7錠~8錠はザラ。
食後に
『お腹が膨れるほどある』薬。

働く者の医療負担も多くなるはず。
出来高払いの医療報酬。
本当に必要な薬や検査なのか疑いの眼でみてしまう。

ばっさり半年で打ち切られて、
介護保険の方へ回って下さいと言われるリハビリ。

治療がない人は退院して下さい
社会的入院はNO。
後は介護保険でねと突如、帰ってきた人。

誰だって家が良いのだ。
帰ってきたものの介護の手もなく、
帰れば動けるだろうと自己判断したほど、
年老いた体は回復していない。
家族も本人もあたふたとさぁ~出番の介護保険。

ところがどっこい
点数で限られたサービスではまるで足らない。
この介護保険の中途半端なこと。

家での介護も足らないところは
実費で、ご家族でと言うことになっている。

こっちも財政難で
介護保険料だけはうなぎ上りで徴収額が増えている。

お金も家族の介護の手も望めない人は、
動かない体で努力し、最低限の介護。
キケン極まりない、不潔な状態で放置される。

   早くおむかえが来ないかなぁ~

回りもそう思っているだろうし
私も早く逝きたいと、
何度も聞かされる。どうなぐさめるの?

こういう番組の司会と受けて立つお役人サイドは大変だろう。
今の制度は

  お金がないから削減、削減、
  みんなで負担をしてね
  病気にならないように努力しましょう

勤勉な国民性にますます拍車がかかり
お金のない人は忍の一字よ。
みんなで痛み分けなんだって。
根本的なところで

   ちっとも人にやさしくない

介護職の女性が言っていた。そうだ。そうだ。

   ミサイル一機分でどれだけの医療費がまかなえますか

遥さんに拍手。


お医者さまになる人も、激務は避けて楽な方へ楽な方へ
皮膚科と眼科が増えて、小児科と産婦人科が減っている
だったかな?
勤務医から開業できるなら、夜勤当直のない開業医へ。

ふと、刈り取りの時期に雑草が混じっている
最近の荒れた田圃をおもいだした。
田植えの時期は元気で、夏の管理頃には入院?

要介護者でデイサービスに通う人が、
歩行器をつきながら
地べたに座り込んででも
出来る農作業をしている姿も何人も見る。

黄金色に一面色づいて秋風が心地よかったのは今は昔。
あら?ここももう作る人が居なくなったのかな?
減反の田圃かな?

しかし黄金色に負けじと
背の高い雑草の混じりの田圃はかつてなかった。

昔の人は人目を気にして
こんな田圃は恥だったに違いない。

高齢者から以下の年齢の我々から
なんでも楽な方へ楽な方へ

 イヤな事はしないですまそう
 自分だけ良ければいいよ
 人目より自己実現

みないな気運が占めているような?

長く我慢で生きて、日本を支えてきた人に

  ごくろうさま

を言ってもいいんじゃないかしらん?
農業を避けた感覚で、過酷な医療従事者も避けられている。

今の介護現場は
中年の子育て終了組の女性で支えられている。

もっともっと楽をさせて育てた我が子世代は
介護科で学んで現場に出てくるけれど
ほんとうにこんな3K職に定着するだろうか?

ガマンのできる外国の人に
オムツ交換されている私が浮かんで

テレビ討論会から眠気の世界へ入っていった。
番組途中で切って、
本格的に寝ようとしたら眠れない。

う~~ん。運動不足かな?

休日にごろごろは
自己管理能力がなくて成人病になるから
努力が足らない?

医療も介護も
お国のために利用しないで生きて死ぬのが
りっぱな日本国民。美しき日本国を担う人。

介護される体になる人は努力が足らない
非国民と

教育改革されるに違いない。
あな、おそろしや~