陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

軟弱体質と庭の花

2006-10-24 06:44:18 | Weblog
新聞に彼岸花の写真が出ていた。
息子が

 『彼岸花って、今、咲いてるの?』

と聞いた。
花の時期が過ぎて一ヵ月も経つ。
息子の行動範囲にはあの赤い花が咲いていなかったのかな?

隣りの空き地は夏草を刈る手入れだけはされてきた。
今年は来ないので
売地看板に書いてある
電話番号に電話したら、
その不動産屋はすでに倒産していた。
土地は裁判所預かりになっているとか。

誰も刈らないので葛が覆い尽くしている。
葛の下からひょこり彼岸花が頭をもたげてきた。

葛には葛の事情があろうが
年に一度、
彼岸に咲く彼岸花。

夫の死んだ日に
病院からあれだけ帰りたかった家へ
霊柩車で搬送した道々。

入院した真夏から秋へ季節は知らぬ間に移ろって

 夫の無念か
 手向けの花か

家まで赤い彼岸花の帯が続いていたように記憶する。

あの赤すぎる花には、あの時の思い出も詰まっている。
だぶんデフォルメされた『想い』

葛の下の彼岸花がかわいそうに思えて、
鎌でその辺りだけ刈り取ってやった。

人の空き地を刈る以前に、わが庭の手入れもしなくては
まったく空き地から侵出した葛が這いまわって
人が住んでいるとも思えない。

春は花粉症、終ったら雨の季節、
真夏は体調不良でごろごろ。
50過ぎて慣れない仕事に職場は
適応能力のにぶさも響いて
休日は陸に上がったマグロ。

葛にも負けず、
それでも秋明菊が空を向いて花を付けていた。
申し訳なくて、大藪に挑んだ。

なんと、その夕刻から
目がかゆくなって
呼吸が苦しい。

秋にもブタクサ等稲科植物のアレルギーを持っていた。
しかも秋口のアレルギーは喘息に繋がることが多かった。

庭いじりも花も好きなんだけど、
どうも体質が…イカン。なさけない。

植えっぱなしで手入れをしないと、
虫食いやひょろひょろの花が咲く。

私の無精さに絶えてたくましく咲く花々ばかりおごっている。
秋明菊もそろそろおわりか?

最近、写真を撮るゆとりも
休日に出かける元気もない。
寒さに近づいた所為か膝に痛みも出てきた。

庭のないところへ引越しも考えたけど、
夫の残してくれた小さな家と庭と、
咲いてくれる花もあれば
もう少しここで
猫と息子と暮らそう。

体質は変わるとも言うし
たしかにひどい喘息には長いこと見舞われていない。

秋のおひさまを浴びた土の匂いは
しあわせな
ほっこりした
こころもちにもしてくれるらしい。