予告で妻の死から逃げた
なさけない父親役を役所広司
なぞの老婆アルゼンチンババアを鈴木京香
と言う配役を知って観たいなぁと思っていた。
役所広司はさすがと言う演技だったけれど、
鈴木京香の厚化粧はきれい過ぎて、不気味さがでていない。
服も異様な風体と言うよりサマになってしまっていた。
アルゼンチンババアは『あの歳で!』と言う驚きを持ったれて
妊娠、出産をするのだけれど、
髪がパサパサの薄汚い黒毛まじりの白髪の長髪という以外
肌は艶やかで、色っぽくて
そういうことがあっても問題ない範疇の女性に見えたのは
失敗じゃなかろうか?
母の臨終間際に『もう死んで』と願った娘の後悔や
妻が本当に死んだことになるから、
頼まれたけど墓石が彫れない父親の気持は
私も通った。
夫の臨終前夜、『もう苦しまなくていいよ。楽になって』と
一晩中願った。
通夜の席では家の布団に寝かせた夫の顔に白い布を置くことを拒否した。
『死んだ人みたいだから』と。
死ぬ人が生きることの意味を教えてくれて逝ったように
価値観の大逆転が自分の中で起こったような
何かもやもやが晴れたような
死にゆく人が残したプレゼントみたいな
『しっかり生きよ』と導いてくれたような
うまく書けないけれど、
そのあたりの心情が映画のラストにあって、
映画館を出た足で原作を買いに走った。
よしもとばななさんの本ははじめて。
書き出しでガ~ンと頭を打たれた。
*********************************************************
母が死んだ時、私の平凡だった世界は消えた。
そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。
**********************************************************
内容はまるっきり映画と違っていた。
センセーショナルでお笑い過剰に表現すれば映画のシナリオ展開となるのだろう。
それにしてもアルゼンチンババアは実は50歳で
わし鼻、毛羽立ちやほつれのある古ぼけたワンピースとあるから
やっぱり鈴木京香はミスキャットだし、あの衣装はきれい過ぎ。
ものすごいアイシャドウとも感じなかった。
原作はほわほわと
異端のアルゼンチンババアを受けいれ
母の死後アルゼンチンババアと暮らす父も受け入れている。
この力みのなさはなんなんだろう?
好きな小説家がひとり増えた。
なさけない父親役を役所広司
なぞの老婆アルゼンチンババアを鈴木京香
と言う配役を知って観たいなぁと思っていた。
役所広司はさすがと言う演技だったけれど、
鈴木京香の厚化粧はきれい過ぎて、不気味さがでていない。
服も異様な風体と言うよりサマになってしまっていた。
アルゼンチンババアは『あの歳で!』と言う驚きを持ったれて
妊娠、出産をするのだけれど、
髪がパサパサの薄汚い黒毛まじりの白髪の長髪という以外
肌は艶やかで、色っぽくて
そういうことがあっても問題ない範疇の女性に見えたのは
失敗じゃなかろうか?
母の臨終間際に『もう死んで』と願った娘の後悔や
妻が本当に死んだことになるから、
頼まれたけど墓石が彫れない父親の気持は
私も通った。
夫の臨終前夜、『もう苦しまなくていいよ。楽になって』と
一晩中願った。
通夜の席では家の布団に寝かせた夫の顔に白い布を置くことを拒否した。
『死んだ人みたいだから』と。
死ぬ人が生きることの意味を教えてくれて逝ったように
価値観の大逆転が自分の中で起こったような
何かもやもやが晴れたような
死にゆく人が残したプレゼントみたいな
『しっかり生きよ』と導いてくれたような
うまく書けないけれど、
そのあたりの心情が映画のラストにあって、
映画館を出た足で原作を買いに走った。
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よしもとばななさんの本ははじめて。
書き出しでガ~ンと頭を打たれた。
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母が死んだ時、私の平凡だった世界は消えた。
そして今までカーテンの向こうにあったものすごいものが突然姿を現した。
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内容はまるっきり映画と違っていた。
センセーショナルでお笑い過剰に表現すれば映画のシナリオ展開となるのだろう。
それにしてもアルゼンチンババアは実は50歳で
わし鼻、毛羽立ちやほつれのある古ぼけたワンピースとあるから
やっぱり鈴木京香はミスキャットだし、あの衣装はきれい過ぎ。
ものすごいアイシャドウとも感じなかった。
原作はほわほわと
異端のアルゼンチンババアを受けいれ
母の死後アルゼンチンババアと暮らす父も受け入れている。
この力みのなさはなんなんだろう?
好きな小説家がひとり増えた。