陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

弱いところ・辛いことはオープンに

2007-04-16 07:07:39 | Weblog
薬を飲まずに寝たら、寝たのか寝られなかったのか、
4時には目がさめていた。
NHKラジオ深夜便のこころの時代がこの時間にあると
この番組ファンから聞いていてから、枕元にラジオを置いている。

ベットから手を伸ばして暗闇でスイッチを入れると、
日曜日は俵萌子さんだった。
乳癌で右全摘手術を受けられている。
ふとした患者同志の会話から、
『いちにのさんで温泉に入る会』を立ち上げられた。

ネットから一緒に温泉に入ろうと呼びかけたら
全国から400人余の人か声が上がったそうだ。
温泉もみんなで入ればこわくない。

一緒に温泉に入れば、傷の部分を隠すのではなく
見せ合って、
『大丈夫 きれい』
となでたりする光景もあったと。

もうひとつ衝撃を受けたのは
アメリカで乳房摘出手術を受けた傷に葉の刺青をして
太陽に向かって手をあげているヌード写真の
詩集の表紙に出会ったことだったそう。

会の会報も発行されているけれども
再発で亡くなられる方の事を最初は小さく編集後記に載せていたけれど
びくびくしながら、
『あなたに会えてよかった』欄を開放の真ん中に載せて
お名前とひとりひとりに追悼文を載せたら
予想と反対に感謝の言葉をもらったと。

話を聞きながら
『べてるの家』のいきかたに似ている気がした。

自分のできないこと弱い部分を認めて仲間にさらけ出し共有することや
幻聴、幻覚と言う人には分からない辛い状態をオープンにして
幻聴さん大会をやってしまうことや
なんだか似ている。

弱いことや人と違うことを認め合えば
自分をダメというおとしめから解放される。
楽に呼吸がはじまって、笑顔も生まれる。

辛いこともしんどいことも
オープンにして
一緒に泣ける仲間がいることも共通している。

春は鬱々の息子をみていると
フレッシュマンと比較して自分をみじめと思うらしい。
何にもしないで馬齢を重ねてと自分を責めるらしい。
人は自分をバカにしているのではないかと思うらしい。

弱さ、辛さを共有する仲間もいない。

自分の弱さを認め、
人の弱さを認めて許し、
弱さを補いあえる場にどこもかしこもなれば
楽に呼吸ができ、肩こりも半減するだろうなぁ~
(ふと、我が職場が頭をよぎる)

 『がんばれ、人に負けるな』
 『向上心を持て』
 『プラス思考でいけ』

世の中にはこんな無言の圧力がある。
とりあえず
『負けてもいい自分になる』のも
負けるな教育で育った息子にはむつかしい課題らしい。