陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

爺爺ライダー  薄井 ゆうじ著

2008-08-18 20:32:43 | 
爺爺ライダー
薄井 ゆうじ
アートン

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怒れる不良老人に拍手。
ストーリーが植物人間の若者と倒産して閉鎖された有料老人ホームの住人と
二場面で展開してゆき、どう合体するんだろうと想像させながら
ラストでめでたしめでたしの融和が用意されていた。

表紙の電動車いすを先頭にユンボまで含んだ爺爺ライダーが道路を封鎖して
時速数キロでのろのろ行く図は想像しただけで楽しい。

介護保険施設で折り紙やら輪投げやらやらされている
素直な老人の姿はどこか不自然。

自己主張しないと自分を見てもらえなかった
大量の団塊ビートルズ世代が爺爺となった時
今の老人施設の有り様では対応できないだろう。

入浴は週に2回で良いとかどこから出たルール?
世話をする側の都合やら費用の都合を押しつけられても
お上の言うことに従って生きてきた時代。
お腹中と美しい外面とのギャップは付き合えば自然見えてくる。

思うがままの破天荒な
爺爺ライダーに胸が透いた。