陽だまりのねごと

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6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった 

2008-08-22 05:28:44 | Weblog
6歳、捨てられてもたたかれても母をかばった 埼玉(朝日新聞) - goo ニュース

むかしむかし30年以上前の話。
養護施設実習で
親に捨てられゴミ箱を漁っていて保護されたと言う兄妹と
寝起きを共にしたことを思い出した。

当時は保母といった保育士の資格習得のために必須の実習だった。
季節もちょうど同じ。蝉がやかましい夏休み。
そこは年齢ばらばらの少人数が兄弟のように過ごす小さな家がいくつもあって
まん中に食堂などの集合施設が作られているつくりだった。

一軒の家へ確か2晩泊った。
共同生活だから家事は子どもたちみんなで分担。
子供たちに混じって洗濯機横で笑っている写真が残っている。
150センチのちびゆえ
おさげ髪にした私は子供たち同化してそこの子みたいに写っている。

少人数の共同体はまるで家族のようで
小さな子を上の子が庇うことが自然にみられた。
今でいうグループホーム形式だったのだろうが、
当時としては画期的な取り組みだったろうと思う。

養護施設と言うと親ない子と言うイメージ持っていたが、
親の分からない子は少ないと聞かされた。

  面会にもこないで
  15歳になったら親が迎えに来る。
  労働力になるから。
  それが分かっていても
  子供は親恋しさについて退所してゆく。

苦々しそうに吐き捨てられた施設職員さんの言葉が忘れられない。
施設長が送ってきた善意の古着を前に言われた。

  まっさらで生まれて来た子に新しい物を着せてやりたい。
  施設の子だから古着で良いと言う発想は善意だろうか?


この親思いの子供は施設に保護されて
もう淋しいひもじい思いをしていないだろうことに安堵する。

死んだ妹をちゃんみていなかったと平手打ちを喰らわせた母親が
出廷してきた我が子を見て涙したとあるけれど、遅すぎる涙だろう。
裁判なんかで
イヤな記憶を証言させられる子供の気持ちはどうなのかといたたまれない。

おにいちゃんがあやしたら笑ったと言う2歳の女の子が亡くなる前に
せめてもっと早く保護されていればと無念。

朝からいやなネットニュースを読んでしまった。