陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

総決算のとき

2008-11-19 12:47:56 | 
総決算のとき
メイ サートン
みすず書房

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これは私小説っぽい小説?
がん死を前にして残された時間が少ないと分かった時に何を一番思うのか?
家族と言う絆のわずらわしさが素直な気持でむきだしにされていたし、
肉親の死さえも
その人への思いより自分の気持ちへの折り合いが優先される。
あの時、夫の死を看取った時を思い出させた。

夫は実の母親に会いたがらなかった。
それは子のエゴだろうけれど死に逝く者にはエゴは許される気がした。
当の母親には耐えがたい仕打ちである事をさっ引いいても。

人と人との関係を織物に喩えてあった。
犬猫利害の絡まないストレートな情の表し方が人間のそれより救われることも猫と共居の私にはすっと胸に落ちた。

同性愛者である作者が女にこだわった部分も、女は女同士でないと気持ちの機微が伝わらないと言う点では腑に落ちる。
母娘の関係のしんどさ、女姉妹のわずらわしさ。
女くさい関係がまたウチはそう濃くはなのだけれど分かる気がした。

病院の人をつい物扱いしてしまうことに逐一傷ついている様も痛いほどわかった。
家での死を今、介護医療費高騰の視点もありながら実践に向けての取り組みが始まっている。
最後まで自分らしく、最後の最後に自分は何を思い、どう過ごしたいのか?
自分の事として考えるきっかけになる1冊だった。
先に読んだ↓
82歳の日記
メイ・サートン
みすず書房

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とクロスする部分もあった。
老いを綴った『82歳の日記』より若い肉体への痛みの方が強い気感じ受けたけれど、実際はどうなのだろう?

2冊に共通して草花自然の描写が透明な雰囲気を醸し出していたような気もする。


正直なところ諸事雑多に追われて図書館貸出期限にやっと間に合わせて読み終わった感じ。
わざわざ県立図書館から借りだしだからちゃん期限守らなくてはと妙に律儀に思った。
長い2週間で季節は一気に冬に移行したみたい。

『何かをする』ではなく『何かを思う』
ことが大事だと一節にあった。

総決算を意識して死を迎える準備は日々の中にあるのだろうが、
時間に埋没してこのフレーズもわすれるんだろうな?きっと。

耳にラベンダーを付けて気持ちを落ち着けるシーンを読んで、
夫の死の枕もとに忍ばせた紫の小瓶を思い出し、実際に耳朶に付けてみた。
今、いい香り~

直径1センチの口内炎も母ゆずり?

2008-11-19 05:24:26 | Weblog
人の世話ばっかりでぐるぐる回っているウチに小さな口内炎だったのが大きく育ってしまった。
家にあった塗り薬は効かず、薬局で購入したもも効かず、病院へ行きたいと思っても時間が上手く取れずに来た。
痛くて食事がちゃんと採れない。
メタボ検診にひっかっからなかったから、体重減はしなくていいのに少しづつ痩せてくる。
なんとなくだるい。

やっとこさ午後時間が取れて耳鼻咽喉科へ行ってこれた。
医師から大きいけれど浅いと聞いて安堵。
治るのには2週間と聞いてガックリ。

めんどうだけうがいをしては清潔な手で薬を日に4回塗る。
後はビタミン剤が出た。

喘息の吸入か風邪薬に負けたのかもしれない。
風邪が引き起こしたのかもしれない。
と、原因は弱った体にたたり目ってことらしい。

息子と同じくちゃんと睡眠が確保されていない所為かな?

息子は自動車学校を無事卒業出来た。
朝の追い出しは母を我が家でコーヒーを飲もうと伴って一時帰宅して
『おばぁちゃんに挨拶しなさい』を口実に起こしてなんとかクリアした。
お祝いの新免マークをもらって帰ってきた。
後は交通センターで筆記試験を受けるのみ。試験の受付時間は朝早かったから連れて行った方が良さそう。
妹は昨日は熱が出なかったと言うからそろそろ退院か?
来週には落ち着いた生活が戻ってくるだろう。
仕事もしていないのにこう気ぜわしいのはなぜだろう?
性格か?

母がショートステイ生活は気楽だと言っていた。
一応あれで同居の妹夫婦に気を使っているらしい。
皮膚科通院のついでに紅葉の公園をまわってやったら
『わぁ~紅葉が観たかった』はじゃいで、
寒いから止めろというのに、車から降りて落ち葉拾いをはじめてしまった。
杖では足元もおぼすかないし、しゃがむとコケそうになる。
落ち葉拾いも手取り足とり。ハラハラさせる。
きれいきれいといっぱい拾っても帰る先は自宅ではないのだ。
ショート先の部屋に飾ると言い張る。飾るとこあったかな?

そう言えばこの人もリウマチの強い薬に負けて口中に口内炎を作って入院したことがあった。
母もアレルギー持ちで皮膚も弱い。
私はどうもこの人のDNAを色濃く受け継いでいる気がする。