妖精と妖怪のあいだ―平林たい子伝 (文春文庫)群 ようこ文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
宇野千代を書くつもりといったら佐藤愛子が
この人の方がおもしろいとにすすめられて書いたと言う。
いずれもおとらぬ女傑のイメージ。
平林たい子を妖怪といわればすっと飲みこめるが妖精といわれるとちょっとひく。
妖精らしいところを見つけるところが群ようこのすごさかと思う。
ろくでもない男をずっと養って離れられないあたり
恋した相手には盲目的になるあたりが妖精か?
自立した女を目指して結局良妻賢母をお尻にくっつけて
男より男らしい男で男にすがりたい女でもあり。
愛された男はんの苦労がじっとと分かる気もした。
お友達にもお近づきにもなりたくないスゴイパワーを感じた。
群ようこの筆でなければ手にもしない平林たい子伝だろう。
そう言えば平林たい子の本は一冊も読んだことがない。
デリカシーからは遠い感じはするけどちょっとこれを御縁に読んでみようかな?