陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

体外受精児の話

2012-02-26 08:09:48 | Weblog
行きつけの美容院はオープン当初は若い夫婦2人の美容師さんで切り盛りされていた。
今、トレンドの姉さん女房。
8つ年上で男性は息子とおない歳。
オープンの時、彼ははまだ20代だった。
ふらっと入った近所の店だけど応援してあげたくなって、それからココに決めた。

奥で犬がキュンキュン鳴いていたのも気になって、
終わってから連れてきてもらって、抱っこさせてもらったのもお気に入り点が追加したかも。
まっ黒いトイプードルのまだ子犬。
甘えん坊でコロコロ元気に飛び跳ねて人なつっこくてかわいかった。
さみしがって鳴くので家でお留守番させられないと連れてきているという話だった。

現在は彼ひとりに従業員2名。
奥さんは年末から産休。現在は育児休暇中だそう。
夫婦ふたりの良い雰囲気がちょっと変った。
トイプードルも大人になって奥でおとなしくしているらしく店に出されることも絶えた。

数年、子供はまだいいとか言われていたけれど、
30代に内に母親になりたい奥さんの願望で体外受精に踏み切って、
なんどか失敗の後に授かり無事出産、今は元気にすくすく育っていて、
奥さんは職場復帰より子育てしか考えていないそう。

堂々と客に体外受精と話すあっけらかんさに聞かされた私の方がドキっとした。
私の中には、たとえ不妊に悩む人たちの選択肢としても、神の領域に人の手が入った感じは否めない。
しかし、命が宿りこの世に生を受けたからには、
五体満足な元気な赤ちゃんと聞いてほっともし、
出会ってもいない2人の第一子の成長を心から願う気持ちに偽りはない。

美容院の常で鏡の前に週刊誌が置いてあった。
ふっと眼に止まった表紙に野田聖子議員の赤ちゃんの事が載っていた。
思わず手にして読んだ。
聞いてはいたが、多重の障害を持って生まれ7回の大きな手術を受けたとか。
それより衝撃は野田議員がブログにアップしたり、あちこちに我が子を公開されて居られる様子が綴られ、
賛否両論と結んであった。
週刊誌だからほぼその子の重篤ぶりが細かに書かれ興味本位と言ってしまえばそうかもしれない。

私の髪をあたっている彼は体外受精児の父親なのだ。
私が野田議員のエゴで生まれた子ではなかと思っている口吻をやんわり否定した。

 『この子は生まれるべくして野田さんの子供として生まれた』

結果、生を受けた子にその過程はなんの関係もない。
呱々の声をもあげれなかった子も今、命の時を刻んでいる。
この事は厳粛に受け止めてあげなければ、どの子にも健やかに育つ権利がある。
周りの大人はそれを守る義務がある。

私も障害児の親である。
障害児の親であることは健常児以上に親として濃密であることだけ、彼に伝えた。
ここでは気取らなくていい。
店主が素で接してくれるから、私もリラックスできる。
いつもになく重い話をしたけど、それも有りだったかな?

『扶養家族が増えて、とうちゃんは頑張るっきゃないね』
そう言って店を出た。

髪が風になびかない。
この後、人に会うと言ったから、ちゃんとセット用スプレーが振られていたっぽい。
いつもの毛糸帽のっけるのはやめた。
一応、美容師としての彼の作品だろう。下の顔は…だけどね(*^_^*)






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しっぽちゃん  群ようこ著

2012-02-26 07:27:48 | 
しっぽちゃん
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)


妹から図書館へ返してちょうだいと又貸し。
私そっくりの猫バカが出ているとの余計なひと言付きだった。
美容院でパーマの間読めば良い、すぐ読めるから。
ただし、ニヤニヤしない事とも言って渡された。

うぐふふふふ(*^_^*)
ぐるぐるカーラーを巻かれて、頭の上であったかいグルグルが回っている鏡前で
やっぱり顔がにやけた。

小さな諸々のしっぽ系をこよなく愛する人々が登場する10の短編で構成されていた。
猫・犬・ハムスター・セイセイインコまではまぁ~通常のペット。
ヤモリにリクガメはちょっと異色か?
群さんには小動物であればなんでもいいみたいなとこがあるっぽい。
これに出てくる猫バカ、猫キチは今までも書きつくされてきたかもしれない。
とにかく猫のする事は全部許す人が登場する。
拾ったとたんに目にハートが入って溺愛のあまり完全下僕になるのは、確かにワタシ(*^_^*)

『雑種犬のちゃーちゃん』は、
ブランドから足に地がついた実質志向へ、
虐待を受けてわんわん銀行から貰ってきた雑種犬に自然と方向転換させられているお話だった。

単なる動物好きでなく、さらっと人の本質ってなんだ?が流れている。
だからせっせと群ようこを読む。






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