想ひ草 | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
表紙同様、繊細な8篇の小説。
人生いろいろ、十人十色と言うけれど
どちらかというと控えめな目立たないように生きてきた
庶民的と言うよりはワンランク上の家庭画報に出てきそうな
50代の女性が主人公。
着物など衣装の描写が美しい。
骨董的価値のある品々、墨、お雛雅と小道具にも凝って、
絵も写真もないのに想像たくましく感じることができる。
道具立てのこまやかさの中で、主人公の気持ちも細やか。
皆、憎しみが転じて凪いでゆくところで終わっている。
同世代として、まことにがさつに生きている自分を恥じる。
思えば、
人と摩擦が起こし維持する体力、気力が失せてきてはいるけれど、
100%憎しみが消えない人が…ぽつぽつぽつと思い当たる。
なかなか凪いだ海みたいには成れそうもない。
遠くの大型台風の所為か時折風が涼しかったが、
まだまだ暑い田舎道を今日も歩いた。
一応11キロの予定だったが、途中リーダーが道を失い全員彷徨。
無事帰りついたので問題はないが歩行距離は定かでない。
気の早い彼岸花があぜ道でぽつり発見され、田んぼは黄金になりつつあり刈り入れを待っていた。
小川には葛の花びらが漂って花筏を作っているところもあり、
藻が揺らぐ澄んだ流れに鮠がいっぱい泳いでいる個所もあった。
ここはナイトウォークをした道と聞いたが、
満天の星で景色は見れなかったから初めての道のように感じた。
涼しい風に気を許して途中、うっかり顔のガードを忘れた。
後で日光疹かもしれぬ湿疹が出て皮膚科へ。
土曜やってるところが少ない所為か2時間ばかり待たされた。
この本は、その待ち時間に読み終わった。
どうも読んだ小説と我が身にギャップがあり過ぎる。
それゆえ逆に惹かれるのかもしれない。
実際、言うこともいわない楚楚とした女性が周りにいたら?
つきあえるかな?どうかな?
本日の歩数 23,488歩
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