陽だまりのねごと

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ドラマチック川柳のすすめ   杉山昌善 著

2012-09-29 21:36:54 | 
今日から始める現代川柳入門
クリエーター情報なし
有楽出版社


   今日から始める『現代川柳入門』ドラマチック川柳のすすめ

題名を全部長くと実に長ったらしいが、
ビビビッときたのはドラマチック川柳という個所。
著者は本来ドラマを書くプロ。脚本家だ。
巻末の著者紹介には脚本に『はぐれ刑事純情派』が上がっている。

はじめは初心者にも分かりやすく、俳句と川柳の違いや
川柳の成り立ちから、川柳の種類について説明があった。
ここは読みとばしてもいい。
中盤から本番に入る。
わざわざ『現代川柳』と区分されているジャンルに入ってくる。
17音の短い詩であるととらえてある。
まさに
作ろうとして作れず、詠もうとして詠めない、
私が一番作りたい川柳のことがここに説明し、作品群が載っている。

現代川柳との最初の出会いは時実新子

    雨の日のダイヤル通じそうで切る

私も最初の出会いが新子さんだった。
サラリーマン川柳みたいなのが川柳だと思っていたから
川柳でここまで詠める事に衝撃を受けた。
これと一緒に↓も目についたので再度借りてきた。
   
   
愛走れ
クリエーター情報なし
角川春樹事務所



脚本家である著者は、

  脚本のワンシーンの作り方にそっくり

と言っている。
総まとめみたいなのが、
NHK土曜時代劇「オトコマエ!」の原作者 井川香四郎 のまえがきにある。

著者のことばとして

 「俳句は風景画で、川柳は人物画、しかも自画像だ」

 権威だの見栄だのが性に合わない、自分の中の余計なものを見直せるのが川柳。
 下らぬことや間抜けなこと、愚かなことは人生に沢山ある。
 それを笑いとばすのが川柳の精神かもしれません。
 「人生、しゃにむにベストを尽くさなくていいんだよ」
 ということを表現するのにベストを尽くしているのが
 ”杉山現代川柳”の魅力ではないでしょうか。

ではでは、著者の句で私が好きなにを置いて終わろう。


   人間を少し休んでいる鸚鵡

   
   会いに行く私の地図を焼いてから


   安楽死 理由百回考える


   あの人を道連れにする滝がある

  



目指すはドラマチック川柳~と大口だけは叩いておく…(*^_^*)




     本日の歩数   10,799歩






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