陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

介護施設での安全と自由と

2013-05-03 18:45:36 | Weblog
姑の車椅子が部屋の外に出ていた。
本人はベッドに座っていた。
部屋の伝い歩きもままならないと言うのに、車椅子が外では室内にあるトイレにも行けない。
姑に聞くとコールブザーを押して介護スタッフに来てもらって車椅子へ乗り移らせてもらうとのこと。
たまに帰省した娘と写真を撮ろうということで、
光の加減の良い位置に車椅子で移動してもらうことにした。

立ち上がりはベッド柵などを持ってできる。
車椅子の手すりを持って介助なしで座る事も出来る。

なぜ車椅子が部屋の外で、人を呼んでからでないと乗り移れない状態にしてあるのか?
答えは一つだろう。
ひとりで車椅子移動時の転倒が施設としては困るのだ。
本人が怖いと言ったのか?それを望んだのか?

顔色は良くて元気だ心配はいらないと姑は言っていたが、
仲良くなった入居者さんの部屋を自由に訪ねる事も、
廊下角の大きな窓から外を自由に眺める事もままならなくなった。

心なし生気が乏しい気がしたのは気の所為だろうか?

実は最初、
施設の行き届かない細かいところまで気になっては施設スタッフに質問を何度かし
責任者らしい人が次から次に出て来てしどろもどろ、だんだん険悪ムードになった事がある。
職業柄やたら介護事情に詳しいのが裏目に出る。
今は実際のところ、もう慣れたこの施設から余所への転出を考えることが
姑にしあわせかどうか疑問。
本人が不服申し立てをしない事を、預けてお任せしている私が突っつくのはどうかと、
何も聞かずに辞した。

実家でわがまま放題の実母は孫娘をハグで迎えた。
同居の妹が焼いた苺ロールケーキを一切れ食べ、二切れ食べ、
私にも二切れ目を勧める。

   『すごい二切れも昼食後に食べられる』

と、本人に向いて言うと涼しい顔で、

   『一切れしか食べてないよ。』

妹がこっそり教えてくれたところによると
おいしいものは食べた記憶が即消えて、何度でも食べられるんだそうな。

妹と時に険悪に成りつつも自宅で伸びやかな実母と
独居生活が困難になって特定介護付きケアハウス入居となった姑と
なんとなく比べて見つつ、自分の将来もつい考える。

モコすら、ちょっとだけ家を脱走。草の匂いなどたまには嗅ぎたい。


  



    本日の歩数 13,107歩




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