陽だまりのねごと

♪~思いつきひらめき直感~ただのねこのねごとでございますにゃごにゃご~♪

辞めると分かってから仕事の依頼

2008-08-21 07:28:51 | Weblog
間が悪いと言うかいきなりの電話。
『困った時にしかかけなくてごめん』
こう切り出されて聞けばかなりの緊急性を要する内容だった。
まだバリバリで仕事をする気でいたら、
休日だろうが飛んで行って相談に乗っていたところだ。

病院の処遇が納得いかないから
まだ治療途中で父親を連れ帰ったものも途方にくれての泣きだった。
なんと早計なとあきれもしたけれど
自分も怒りにまかせて仕事を辞めることになった身。
人の事は言えない。

介護保険でなんとか賄える部分もありそうであり
現役の人に繋いだ方がよさそう。
了承を得て、最近親交が厚い独立介護支援事業所を紹介。
私が介入しないほうが良いだろうと降りた。

困り電話の彼女とは子どもたちが幼稚園の時からの付き合い。
同級生の娘同士は未だに帰省すると必ず出会うという仲良し。
上に自閉症の兄を持つと言う共通項だけでなく
幼稚園から気が合っている。
母同士も付かず離れず。

9月からフリーなのだ。
息子が感覚統合訓練のために通院する時、
夕暮れ迫る家に小3の娘をひとり置いていけなくて
彼女の家に預かってもらった過去がある。
相身互い。
私に役立つことがあれば自由な立場で手伝うことが出来る。
ケアマネジャーとしてお役に立てなくても
友達としてなら何か出来るかも?

そう思ったら気持ちが軽くなった。

亡夫が一般病棟で散々な扱いを受けて
緩和ケア病棟へ転院してなくなるまでを
亡くなって1年目に書いた小さな手記を取り出した。
あの時のいらだちやら極限状態やら思いだした。
多くの友が力になってくれた。
私ときたらなんの恩返しもなく今に至っている。

思い出のいろいろを整理した100円ファイルに手記はつっこんでいた。
ファイル中に茶色くなった新聞投稿の切り抜きがパラパラ出てきた。
彼女からあの時も怒り電話をもらったと思い出した。

この地域では小学生に制服がある。
冬の寒空にその制服は合っていないのではないかとう医師の投稿から
制服必要論が出て、
彼女が小さい時からおしゃれ心は必要と反論を投稿。
すぐに貧しい人もあるのにこどもにおしゃれとはと反論が出た。
彼女から『くやしい。』ちゃんと思いが伝わっていないと電話がかかってきて
彼女への援護射撃投稿を私が書いた。
制服が没個性を産み、自分と違う人への差別観産むと言う
大上段に構えた今思えば赤面ものの援護投稿だった。

一連の新聞投稿紙面のやり取りを
何でも捨てる私にしては珍しく取っていた。
子供たちが制服もなく自由な幼稚園から一気に画一的な小学校に通うようになり
お互いに憤懣やるせないものがあったもう20年近く前の話。

夜、その話をしようと電話をしたら
朝とはうってかわって声が落ち着いおだやかだった。
紹介したケアマネジャーにゆっくり話を聞いてもらえ
信頼して今後の方針も見えてきたらしい。

ケアマネジャーも彼女も私も偶然におないどし。
54年も生きているといろいろあったよね。
老いの道は我らが続く道でもある。
お互いのこれからどうなる?切れずによろしく。

理念と現実のギャップ

2008-08-20 04:56:38 | Weblog
辞めてしまうのに研修に行くとは何だか矛盾。

会場に傘を前回置き忘れており
お気に入りの傘を取りにいかなくちゃいけなかった。
研修費は払い込んだから行かないってのはもったいない。
仕事を辞めたら時間があるんだから暇つぶしにもなる。

全部の方向が『研修続行』を指している。
1回目を済ませただけで後6回残っていた。
しかし、まだ在籍中。在職中にもう2回ある。
会社で出してもらった研修費はお返しした。
自己研鑽。自己研鑽っと。
そう腹が決まったら
研修に出ることを
辞めてしまうところの雇用主がどう思おうと知ったこちゃない。


研修に行って良かった。
あの誰も(ケアマネジャーも利用者も)喜ばない
ケアプラン1~6表を作った人から
どういう理念で作られたかじっくり聞かせてもらえた。

あくまで主体は利用者。
この支援をうけたい人が
一瞬でも生きていて良かったと思える時間が作りだせるように
本人と支援者が一緒に考えてまとめあげるツールだったのだ。
しかも
介護保険サービスだけで高齢者を支えるケアは出来ないと言われた。

近隣、友達、家族の中で
自分が大事にされているという実感の中で
人と人とのあたたかな関係中で
はじめていきいきと自分らしく生きてゆく気持ちなれると。

聞いていて不覚にも落涙しそうになった。
高齢者のみならず
息子が一番欲しいのはそういう環境なのだ。

息子のよく使う言葉に『敬意』がある。
自分に敬意がはらわれてないと怒る。
息子の頭には少し言葉の意味を取り違えてインプットされている感じがあり、
尊大に聞こえるが、息子の真意は

  尊厳を傷つけられた

誰からも必要と思われている感じがしない日々が
不幸な気持ち、イラダチにつながっているように思う。
誰にでも受け入れられている空間が欲しいのだ。
そこでこそ初めて意欲的になれる。

毎日、継続して意欲的でいられる状況は不可能でも
一瞬の良かったねが積み重ねられる
利用者によろこばれるケアプランをケアマネジャーに作って欲しいと言う。

現実には報酬うんぬんの問題山積で
理念どうりの仕事が出来て採算が取れる制度改革がなければ
私のように辞めてしまうケアマネジャー難民なるか?
理念はあっちに置いて適当こなすか?
レジンマで常に悩みつつ仕事を続けるか?
ケアプランが絵に描いたモチにならないためには
金がない、
金を削る方向にばかり改革されている介護保険全般を
きちっと見直すしかないだろう?

通達、通達でぬかりないように細心の注意を強要され
誰もよろこばない
そしてそれで動くはずの各事業所の役にも立たない
ケアプラン作成ばかりさせらている気がしていたものだった。

仕事を外れる今さら知ってもだけれど
高齢者も障害者も病気の人も元気な人も
生きとし生けるすべて人が
どんな状況をしあわせと感じるか
いろんな示唆に富む言葉が聞けた良い研修だった。
 

爺爺ライダー  薄井 ゆうじ著

2008-08-18 20:32:43 | 
爺爺ライダー
薄井 ゆうじ
アートン

このアイテムの詳細を見る


怒れる不良老人に拍手。
ストーリーが植物人間の若者と倒産して閉鎖された有料老人ホームの住人と
二場面で展開してゆき、どう合体するんだろうと想像させながら
ラストでめでたしめでたしの融和が用意されていた。

表紙の電動車いすを先頭にユンボまで含んだ爺爺ライダーが道路を封鎖して
時速数キロでのろのろ行く図は想像しただけで楽しい。

介護保険施設で折り紙やら輪投げやらやらされている
素直な老人の姿はどこか不自然。

自己主張しないと自分を見てもらえなかった
大量の団塊ビートルズ世代が爺爺となった時
今の老人施設の有り様では対応できないだろう。

入浴は週に2回で良いとかどこから出たルール?
世話をする側の都合やら費用の都合を押しつけられても
お上の言うことに従って生きてきた時代。
お腹中と美しい外面とのギャップは付き合えば自然見えてくる。

思うがままの破天荒な
爺爺ライダーに胸が透いた。

ブログ通信簿

2008-08-17 05:42:21 | Weblog
ブログ通信簿で採点してもらいました。

実年齢はほぼ合っている。
よく話題にしている医療って?
アスペルガーの事かな?
なんたらマネージャーってなんだ?
『目指しましょう』っておせっかいな通信簿。
ちょっとマメで
主張度、気楽度、影響度は平均。
あってもなくてもいいブログってことで通信簿はイイ線の回答か?

私が通信簿ソフトを採点してあげる。

  貴方が出す採点結果は
  星占いを信じる程度の影響力でしょう

人間失格

2008-08-17 05:09:29 | Weblog
母が私を称して
『飽き安の惚れ安』と昔から言う。
だいたいが趣味にしてなんでも長続きしない。
すぐに飛びついて一時夢中になったら
やがて飽きる。

夫も死ぬ前に私に言い残した。
『仕事に就いたら我慢して辞めないように』

直近のふたりが同じような事を言ってくれてる。
私には辛抱やら我慢やら持続力やらが欠如しているらしい。

またしても辞めてしまう。

私の残りの人生、
元気でしっかりしている時間が永遠ではないと告げている。
集中力も記憶力も体力もどんどん落ちてきている。

オーナーにも言ってしまった。

 50も過ぎて、
 言いたいことも言えず我慢ばっかりして過ごす職場はごめんだ

毎朝化粧の時に見る顔がだんだん尖って
不幸そうで意地悪そうに変貌してゆく気がした。
職場ではちょっと話すと
無駄口は能率が落ちると言って
話す事禁じた目がギロリと光っていたから
楽しいおしゃべりをして笑うことがなかった。
オーナーが消えるととたんにオーナー悪口の花が咲く。

どこだって人、人、人で構成されている。
すべての人が素敵でもっと仲良くなりたい人ばかりではない。
だけど辞める度に何人かの人とは色濃い人間関係が残って切れずに続く。
会うと嬉しい人が増えてゆく。

仕事辞めたらゆっくり時間が取れるだろうから
会って話そうねと言ってくれる人が何人か居る。

  人間でいることに飽きてないからこれでいいんじゃない?

自己弁護しておこう。

辞めてしまった直後は
『人間失格』というネーミングが自分にぴったりの気がして
息子から太宰治の人間失格を借りた。
人間失格,桜桃 新装版 (角川文庫 た 1-5)
太宰 治
角川書店

このアイテムの詳細を見る

若かりし頃自分が読んだ本を息子も読むというのはうれしい。
読み返すと内容はすっかり忘れていた。
自分のイヤな内面がくどくど書いてあるところが
若い時は自分に投影して太宰が好きだったような。
息子もそうなのか?
長く人間やって読みかえすと
『そうそう、みんなこんなトコあるある』と肯定して読めるから不思議。

やっぱり辞める時はきちんと後をにごさず

2008-08-16 19:35:02 | Weblog
もう行かないつもりでいても、
仕事のあれこれが気になって落ち着かなかった。
ちゃんと退職願いを書いて午後から出勤した。

残る新人さんが数か月はやってみると言ってくれたんで
引き継ぎ計画を立てることができた。
私の仕事をそっくりあげれば、
デイサービスやら訪問介護やらと介護職でこき使われる事はなくなる。
給与もケアマネ報酬になるかも?
介護保険を知らず聞く耳持たないオーナーと
やってゆく自信がないから年内の寿退社までと限定らしい。
私より先に辞めると言っていたのにゴメンねだけど
ちょっとでもせっかく取った資格が生かせるのはうれしいとも言ってくれた。

1回目が済んだ資格維持のための研修が途中半端になる。
時間があまる生活になるのだから研修だけはクリアしておいてもいい。
会社に出してもらった研修費用18,000円を返すことにした。
負い目を感じなくてすむ。

オーナーは朝は居たらしいけれど
寝不足とかでついに退社時間までついに顔を見なかった。
遠縁で認知症の人をデイサービスに宿泊させている。
この人の担当も私だった。
まともな施設入所の話やらしようものなら頭から火を吹いて怒りそうだった。

その人の世話は
夜も日曜も自分一人でやっていると公言しているから今日の職場復帰は確実。
待っているのも何だし
気の小さい人だから直接手渡すよりいいかもと判断。
オーナーデスクに退職願やら研修費やら引き継ぎプランやら置いて
月曜日に出勤しますメモを残して帰った。

8月いっぱいで
きれいさっぱり清々しく辞める。

今日の夕焼けはとっても綺麗。


がまんのオーバーフロー退職

2008-08-16 05:03:33 | Weblog
我慢がオーバーフローした。

『ミーティングをします。』
と聞いたとたん不吉な予感がした。
何にも言わないで頭の上を言葉が通り過ぎるのを待つのも苦痛だが
ミーティングと言うのは話合いのことだろう。
オーナーに逆らわずにお上手を言って過ごす時間はもっと苦痛。
しかも牛のよだれ式の話しか出来ないオーナーがセッティングした時間が5時。
終業30分前。
黙って聞いていても定時に帰られる公算は低い。

ケアマネ2人とオーナーといつも同じ部屋に居るのだ。
わざわざ時間を作らなくても話ならいつでも出来るだろうに
しかも事務室から応接室に席を移して行うと言う。
大嫌いな形式男。

定刻に始まったミーティングはオーナーの勝手な要求ばかりがずらずら並ぶ。
相変わらずみんなで話し合って結論を出すと言う本来の主旨からは逸れている。

 『ふたり仕事はいけない。』
 『黙って仕事をして会話の時間は別に設けなさい。』

アホではないのか?
ケアマネは生きた人を扱っている。
常に状態が変わる人への臨機応変な素早い対応が求められる。
新人に向いてなおも言う。

 『なんでも聞けば良いと言うものではない。自分で調べてこそ身に付く。』

ふたり居るのなら話をしながら考えると言う方法でどこの事務所もやっている。
資格を取ったら最初から何でもひとりで出来ると言う仕事ではない。
ぶち当たっては調べて、可能なサービスやら方法やらを利用者に提示して
そこでまた利用者と一緒に考える。
仕事をしながら自分も育つ仕事だと思ってきた。
一人で考えて独りよがりではないかと
お互いに聞いてもらって確認する事も大事だろう。

  『PCを打っている時はしゃべるな』

いつか二人でインターネットにつながっているPC画面で情報収集している時
何度もオーナーの咳ばらいが聞こえた。
ちゃんと口で言えば、ちゃんと何をしているか話せるが
もっとも何でも話して分かろうとする相手ではなかった。
この人はインターネットもPC打ち込み仕事も
区別がつかない老テクな人なんだと確信した。

なんでも自分の命令一過で動かないと腹を立てる。
またやってしまった。

  『お言葉ですが・・・』

人の意見を聞く耳をもたないから、

  『まだ話が途中だ。最後まで聞いて言いなさい。』

なにやらノートにメモって要るのを
全部一方的に言うのがミーティングと思っていたらしい。
また腹立つような命令が続いたから、口を挟んだら

  『止めなさい!』

口下手オーナーが怒りの大声で言った。
おもわず

  『辞めます!』

席を立って荷物まとめて会社を出る支度をしていたら
新人が
 
  『辞めなさいでなく、話を止めなさいですって。』

と言いに来た。
私の頭の中にはいつもいつ辞めるかしかなかった。
オーナーの口から『やめなさい』は渡りに舟だった。
前にも職員満座の席で
  『辞めたいのなら考えなさい。』
と言われていたし何度も何度も
  『居宅なくてもやってきた。』
と嫌味を言われ続けてきた。
なくても良い仕事なら過去にもあった事務所閉鎖をすればいい。
どうせ辞める気だったのだ。一旦口に出した『辞めます』はひっこめない。
荷物まとめてとっとと会社を出た。

押さえつけられて従わされたガマンの分だけ自分の行動歯止めが利かない。

家に帰って冷静になって、
翌日からのスケジュールが入っていた事に気が付いた。
いかにも無責任だ。

とりあえず残ったケアマネに連絡をとろうにも自宅の電話番号を知らない。
会社にはもうかけたくない。
パートのナースが子供の事で相談してきた時に
自宅電話番号交換をしていたのを思い出した。

事情を話して新人ケアマネに自宅へ電話するように連絡してもらおうとしたら
今までのケアマネは大抵、そうやってプッツンで辞めていったと言う。
きちんと引き継いで辞めたのは私の前任だけ。
彼女も在籍2年には満たなかった。

なぁんだ閉鎖には慣れているんだと思ったら急に気持ちが萎えた。
新人ケアマネのケイタイを知っていて教えてくれた。

取りあえずここ数日の代理を頼んで
このまま末長くそこでする気があるのなら
1か月は引き継ぎ業務に出る旨を伝えた。

もっと冷静になって考えたら
オーナーのあれは議会答弁形式なのだ。
なんでも自分の意見を言ってから市の部署の人が答弁をするあれなのだ。

『止めなさい』は息子とおんなじ。
自分が決めた話のルール無視される混乱してしまう人だったのだ。
大いなる勘違いで『辞めてしまった』自分がおかしい。

「自分のどこがいけなかったか?」
と、新人さんに私が去った後聞いたそうだ。
相変わらず相手の話をさえぎってはの一方的な話展開に1時間付き合わされたと。
どこがいけないって聞いても分かるパーツを持っていないだろうに。
1時間も聞ける彼女ならオーナーと一緒にやれるかもしれない。

彼ほど介護保険に無知で
人の話を聞いて考えることをしない人間の下で
介護保険の仕事をする気はもうない。

こうポロポロ辞めてしまう会社不適合人間のレッテルが貼られた事だろう。
この狭い田舎の業界でこの仕事はもう出来ない。
円満退社で事務所開設の予定もポシャった。当分、何にも考えない。


3K労働現場へついに外国人

2008-08-11 22:25:28 | Weblog
インドネシア人看護師・介護士候補来日、計画より大幅減(朝日新聞) - goo ニュース

日本人スタッフだから質が良いと言うわけでもない。
スカーフを頭に教養高い人たちがやってくるような気がする。
言葉と習慣と厳しい資格ゲットの試練を乗り越えて
何人が定着するのだろうか?

日本人にとって介護現場はそれほど厳しいハードルがあるワケではない。
2級ヘルパーは資格受講コースをクリアすれば誰にでもゲットできる。
万年人手不足だから就職はすぐにある。
外国人にだけ厳しいのはおかしくないか?

病院の看護師基準が変わったから総合病院が求人している。
看護師資格持った介護支援専門員がこんな仕事はコリゴリと
給与面でもグレードアップする元職へ帰ってゆく。
介護保険は医療保険より数段人件費が劣る。
制度自体もコロコロ変わってどうなのよと言いたい。

賃金が安かろう
スタッフの質が悪かろう
に、なりかかりの介護現場が
志を持ってやってくる外国の若人をがっかりさせないようにと願う。
介護福祉士はゼロでナースは準看ばかりって施設もある。←ウチの事業所

 注(安かろう悪かろうは我が社の事です。他のトコはしぃ~~らない~♪っと)

一家のお世話係は我慢する

2008-08-09 05:26:58 | Weblog
実母は妹家族と暮らしている。妹は育った家で、一度も母と離れることなく過ごしてきた。中年期からリウマチを患っている母は年々、体の動きが悪くなる。今、歩くのも杖や歩行器が頼り。朝はこわばりが強くて箸が持てなくなった。誰かの人の助けが必要な人となってしまった。

ずっと母を看てきて妹は自分の体のことまで気が回らなかったらしい。長年、子宮筋腫を持っていて貧血治療薬を飲んでるとは聞いていた。私も同じ病気を患っていたから、早めの手術をすすめていた。

職場に電話がかかってきた。母をリウマチの病院へ連れて行って、自分の病院へ定期検診に来たら緊急入院になったから、母の病院への迎えを頼む。どこか母のショートステイを頼んでくれと言う。自分はと言うと、長く出血が続いていたから体内の血液が3分の1になっていてすぐに輸血だと言う。

いきなり母のショートステイは取れなかったから、ウチで預かった。家の作りが母の体にあっていない。1階にベッドのある私の部屋はけつまずく要因がいっぱい。応急処置でトイレまでの歩く空間と足元の安全を確保した。

母は息子の障害が分かり辛いらしい。お互いにものすごく気を使っているのが分かる。母は何を話たらいいか分からないと言う。言葉のセレクトを間違って、意味をしつこく尋ねられことがあるのだ。

母を気楽に、我が家へ頼めるようなら、家に居る夫に頼めるようなら妹はこんなになるまで、無理はしなかっただろう。

妹の婿ドノはまるで役に立たない。妹の入院の準備も分からない。私が夫婦の寝室に立ち入って下着等探すしかなかった。

妹は子宮内膜症も患っていたのだ。緊急に内膜症の処置をされた。体力が回復してから延び延びになっていた子宮筋腫の手術をすることになった。

虫歯といっしょ。ほったらかしにしておくと治療が長引いて痛い。

『大事に成る前に小事のうちにちゃんとしろ』と、処置の後、以外にしゃきっとしていた妹に小言を言っておいた。わっ!オヤジギャグ(^_^;)

どんなに自分が頑張らなくてはと無理をしても、ダメな時はダメなのだ。自分が頑張れらなくなっても何とか成るように出来ている。

大黒柱の夫を亡くしても、子供ふたり学校をちゃんと卒業させ、何とか障害者の息子を抱えて生きている。亡夫はさぞ私一人残すことが気がかりだったろうと思う。

私が息子を支えられなくなったら、それはそれで何とか成る局面の展開が用意されていると信じる。

母は味噌汁か朝必要だった。息子が起きないからちゃんと日本の朝ご飯は夫が居なくなってから失われた習慣になっていた。

休み、研修、早退と3日抜けた仕事場も待っている。母にはデイサービスを頼んだ。妹の様子も気になる…

さぁ~本日始動開始\(^_^)/

出会いは財産

2008-08-07 21:15:12 | Weblog
ひとりで居宅介護支援事業所を開設した人と
研修でばったり出会った。
ケアマネ資格維持に必須の研修であるし、
経験年数がおんなじだったから
同じ研修を受けるのは考えたら当たり前だった。

短い休憩時間に、帰り際に、根掘り葉掘り聞いてしまった。
彼女は
分かる事があったら何でも聞いて欲しい、
資料がいれば何でも貸すと言ってくれた。

彼女の事業所は開設から半年。
聞けばまだまだ軌道に乗っているわけではない。
準備に1年かけたと言う。
ものすごいリスク。

それでも意に染まない宮使えより良さそう見える。
彼女に出会ってまだ1週間だけど
Amazonで介護保険事業の開設ハウツー物を何冊かチョイスして
すでに下調べ中。
おちょこちょいに火がついてエンジンが回り始めたみたい。

研修へ行く道々自分で始める時の社名を考えた。

   指定居宅介護支援事業所 陽だまり
  
   指定居宅介護支援事業所 ぽかぽか

   指定居宅介護支援事業所 やさしい手

   指定居宅介護支援事業所 猫の手

『猫の手』が一番力が抜けていいなぁと思って
彼女に言ったら
吹き出されてしまった。
やっぱりヘンかな?


今回の研修費用18000円也は会社持ちにして貰った。
前任は自腹だったと聞いていたけれど
個人資格に必要な研修ではあるけれど
会社のために使う資格なのだから、
新人さんも入ってきた事だし、
その辺りは何でもなぁなぁ体質のオーナーにキッチリしてもらっておきたかった。

介護報酬が下がって経営が苦しいところが多い昨今。
顔見知りからリサーチしたところ
自腹組はかなりなパーセンテージになりそうだった。
このガソリン高にマイカーでやって来てガソリンが自分持ちの人も居た。

オーナーが物を知らないのを良い事に
しら~っと全部会社持ちにしてもらったから
しばらくは会社の御為に働かねば。
辞めて起業を下心にあたためながら。

研修は同業者と交友する場でもある。
ニコニコと誰とでも仲良くなっておくのだ。
人とのつながりは大事。
研修はとびとび9月末までに後6回ある。
いつもは眠い眠いと疲労感だけが残っていたけど
今回は別の楽しみを見つけて、帰宅後も身が軽い。

息子は冷蔵庫に仕舞ってあった焼きそばをあっためてちゃんと食べていた。
彼もスモールステップアップしたかな?

給料最低休みもくれず威張りくさる経営者

2008-08-06 07:11:55 | Weblog
なんでもイエスウーマンだった新人ケアマネが
自分が作成した利用者の情報連絡書類を
デイサービストップがデスクに投げたまま職員への回覧がないと
オーナーに喰ってかかっていた。

ついに彼女も堪忍袋の緒が切れかかっている。

最初になんでも『はいはい』と仕事を受けるから
しっかり介護職として扱われて、ケアマネとしての仕事は残業でこなしている。
大切な自分担当の利用者をしっかりケアしてもらおうと
併設デイサービス利用日前までには
間に合うように苦労して書きあげた書類がないがしろにされていたのだ。

うちのデイサービスの質の低さには手のつけようがない。
私は早々にあきらめた。

昨日、彼女は
ハローワークに出ていた求人票の額にはるか届かない初給与を手にして
半泣きになって話し出した。

『なんでもこなせると思われたら、とことん仕事が来る』
と忠告していたが予想通りの展開になっていたのだ。

日曜日に臨時デイサービス利用者が出たと言うことで
介護職として出勤させられ、
平日休みも訪問介護の初回とか言って半日出勤していた。
ついに今週彼女には休日がない。

オーナーに『休みを下さい』と申し出たら
反対に
『若い時の苦労は買ってでもしろ』
と説教を5分も垂れられたと言う。
盆休も夏季休暇もないが、それ以下だ。

利用者のニーズには何でも応えるとオーナーは豪語するが
介護保険スレスレの人員で、何でもサービスで金もとらず
どこにしわ寄せが来るかと言えば、雇用されている人間の時間と賃金なのだ。
おまけに利用者に対してもきちんとしたケアからははるかに遠いものになる。


貰えると聞いた額より
社会保険が引かれているとはいえ
10万も少ない手取り額に、
とうとう

  辞めます

私にはその言葉が言えても
オーナーにはいつ言えるかな?




育てられたように育つ

2008-08-05 06:52:09 | Weblog
三浦綾子原作の『銃口』と言う演劇を観た。

戦争にかりたてられ少国民を育成した学校のシーンは
70代のウチのオーナーが育った頃だ気が付いた。

 『オーナーである自分の言うことを黙って聞け』

 『ハイと言っておけばいいんだ』

自分の意見を言おうものなら頭から私に落ちた言葉は
暴力と共にその時代には当たり前だったのだ。

職場で一番イヤな時間が朝礼。
ずっとデイサービスの朝礼だから出ないできた。
連絡事項が私にまるで関係ない。
オーナー命令で出ることを強要されて2週間経つ。

オーナーが訓示を垂れてから
一日デイサービス流れが読み上げられる。
最後にみんなで直立不動で大声で唱和する。

 『今日一日利用者の立場に立って介護いたします』

私は介護はしない。
『支援』をするわけで一緒に唱和する意味が分からない。

こんな言葉をスローガンにしているわりには
デイサービス内で
利用者をないがしろにした言葉が行き交っているのも苦々しい。
得心のいかない言葉を大きな声で言うことにものすごい抵抗を感じる。
時に私は言っていない。
言わないのが分かると『従わない』と言って怒鳴られる。
しかたないからモゴモゴと言う。

子供には意味の分からないキョウイクチョクゴ唱和。
ホウアンデンへの直立不動。直角に体を折る最敬礼。

まさに少国民を育成した国民学校のあの縮図。
オーナーは事業所のアラヒトガミでおわします。

考えれば、
『自分の考え持つことはいけない』
と育てられたかわいそうな人。

虐待親は元虐待児だったこともあると聞く。


日中の疲れから芝居が暗転なる度に瞼が閉じた。
4分の1は寝ていたかも?役者さんごめんなさい。

毎日猛暑…夏季休暇もなく

2008-08-04 05:49:51 | ねこ
毛皮ちゃんが甘えに来る。
冬はあったか暖房になるけど
夏は勘弁してね。

毎日の薬は欠かせないけれど
なんとか15歳の夏は乗り切れそう。


数日前、
事業所のデイサービスの方へ情報開示の調査が入った。
すばやく結果がネット上で公開されていた。
見なきゃよかった。

私も新人ケアマネもデイサービスの職員数に入れてあった。
介護福祉士と介護支援専門員2名ってのは我々以外に居ない。
採用の時にそんなの聞いていないわ。
こうやって人員の水増しをやっているから
毎日、現場は人手不足なのだ。

しかも盆休み2日と記載してあるのに

  うちは365日オープン

去年まで休みだったのに、
利用者と契約書類にも休みが明記されているのに
何の説明もなく今年は休みがなくなったらしい。

充分な人員確保せず
『利用者の立場にたって介護します』と朝礼で復唱したって無駄。

365日充分なサービスで対応するならそれなり人員が必要だろう。
おためごかしの利用者サービスで見栄えばっかり気にして
中身はスカスカ。本当は

   利用者にも働く人にもやさしくない


優しいのはこの毛皮ちゃんだけかも
仕事に行こっと~♪
 


こわし屋たちと同居のボロ家

2008-08-03 08:58:19 | Weblog
いつやったんだろう?
姑がつかわなくなったミシン台が邪魔にされていたから
形が好きで私が譲り受けて、電話台代わりに使っていた。
この前までこの『破壊』はなかった。

電話で年中ムカついている息子。
最近、穴ぼこ被害がなくなってホッとしていたのに。
いつ穴ぼこが出来ても無理はなかったか。

   形あるものはすべて滅す

壁のガリガリは先代猫のつけたもの。

近所の寡婦仲間が家を売って出ると言う。
子どもたちが巣立って独り身には家が大きい。
維持する高熱費がばかにならないと言う。
たしかにたしかに。

息子が巣立ったら
私もワンルームかどこかで
小じんまりと小綺麗な女ひとり住まいしたい。

そんな時は来ないかもしれないけれど
そんな時、売っぱらう我が家の査定は最悪だろう。
どこといってきれいなまま維持できている箇所がない

ひとり住まいのハナムケに
我が家のいっぱいの招き猫から1匹連れていってもらおう。
お嫁に出すと思うと…なやむ…どれにしようかな?

ひとりケアマネの道

2008-08-01 21:23:52 | Weblog
ずっと気になっていた
近所のひとりケアマネ事業所を立ち上げた人にやっと出会った。

とりあえず自己紹介から
なぜひとりケアマネ事業所を立ち上げたのか?
現在、採算は取れているのか?
初対面にしてはずうずうしく聞いてしまった。
内心、自分が出来るものだろうかと言う下心があるから
ついつい根掘り葉掘り。

ひとりで事業所立ち上げという面倒に挑んだ影には定年退職の夫あり。
さらに彼女は病気持ちで勤めがむつかしい状況だと言う。
採算から言うと赤字ではないけどパート程度の収入と言うところか?

『公正中立な利用者サイドに立てるケアマネジメントがしたい』
志すところは一緒。
会社の思惑に囚われるのは本来の仕事の主旨からは反れると
誰もが知っていて実現が正直むつかしい。

同じ仕事ストレスなら
経営者のワンマンに振り回されて
利用者サイドに立ちにくい立場を捨てて
安定収入を捨てて
ささやかな実入りで不安的な我が道を行くのも良いかもしれない。

転職したばかりでも責任が出来てきたし
今すぐどうこう出来ないけれど
また話聞かせて欲しいと言って別れた。

病身な彼女も障害者の子持ちも
めいっぱい仕事だけに時間がさけないのは同じ。
この仕事が好きであることも同じ。

ひとりケアマネ事業所を立ち上げる道も考えられそうな気がしてきた。