元気になるスパイスクッキング―気分にあわせて作りたい料理レシピ58 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:1998-11 |
これは、またまた図書館で借りた本。
スパイスが使いこなせぬ故、ハードル高いかな、と思って、いったん書架に戻したが、“元気になる”という言葉が気になって借りてしまった。
(閉館時間近くに入ったため、ゆっくり本を吟味できなかった)
私はエッセイが入った料理本が好きなので、家で見返してみたら、それぞれの章の前にエッセイがあるのが嬉しかった。
“失恋したとき”“子供のころのなつかしい味”“自信が持てなくなったとき”“外は雨、ひがな一日”etc.……。
それぞれエッセイの後に、その状況にあった料理が紹介される。
でも、一番私が共感したのは、“はじめに”と冒頭に掲げられた言葉。
“なんでだろう。楽しかったことってすぐに忘れてしまうのに、つらかったり淋しかったり悲しかったりすることばかり、いつまでも心の中から出てゆかない。
だけどそういうとき、あたたかい食べものに助けられたことってありませんか?”
ある、とはっきりとは言えないけれど、そういう力を期待して、食べものを求めることは確かにある。
というか、私は精神的にも力を貸してほしくて、食べたり、作ったりすることが多いのかなぁ、と思う。
この本を読んだだけでも確かに、少し、元気になれたかも。
(ただ、私にとってエスニック料理というのは、まったく未知の領域なのだった……やっぱり料理の内容は、私にはハードル高かった)