千曲川の流れのように

年金生活者の徒然

お魚が消える

2016-09-12 | Weblog


 魚をちゃんと食べているか?→ちゃんと食べるって、量の問題なの、毎日食べること。この解が今日の講演の結論になりそう。
国内の論調:魚離れ→もっと食べろ。 海外の論調:資源が減少しているので、もっと残せ



・水産物の消費ピークは2001年。魚離れではなく、国産魚離れ。つまり、国内で魚業を営む人が水揚げした魚(国産魚)は漁獲高が減少している。(高齢化・17万人就労)反面、輸入魚が増加している。例えば、脂ののった鯖は、ご存知「ノルウエー」産。他に鰻など
・漁業者の9割が資源減少を実感している。なぜそうなってしまったのか。負の連鎖が止められない。漁獲量が減る→多少小さくても捕らないと稼ぎにならない。→幼魚を捕ってしまうため、資源が増えない、減少する。この繰り返しのサイクルから逃れられない日本の漁業の現実。
・世界はどうなっているのか。ノルウエーやアイスランドでは、資源回復を最優先としている。つまり規制(個別割り当て方式)をしている。すると、数年後に資源が回復し、利益も手に入れることができるようになる。未来を見て規制をしている。
・何が違うのか。10円硬貨1000枚と500円硬貨50枚が山盛りになっている。日本の漁業=現金の掴み取り大会。海外の漁業=枚数制限 と考える。日本は早捕り。人より先に捕らないと、自分の取り分が無くなる。気がつくと10円硬貨が大半で、手にした額は1,000円強だった。海外は、枚数制限(いわゆる規制)で3枚と決まっているので金額の大きい500円を3枚ゲットする。この場合、10円硬貨は、3年後には500円硬貨になるので、資源確保のために捕らない。この連鎖が続くと日本は、資源は枯渇し、(今は)単価の安い小魚を捕り、未来が見えない漁業となる。「持続性という概念が無い」と講師は言う。
・魚は捕らなければ、増える。3.11以降、福島県沖では禁猟となった。するといきなりヒラメが増えだした。バランスをとる中で共存できる世界がそこにはある。
・オリンピックの食材調達方針:持続性が価値であり、そのことが証明された水産物のみを扱う。MSCのエコラベルのみ使用する。ロンドン・リオ
【消費者の責任】 
・1.社会的関心を持つ責任:自らの消費生活が他者に与える影響、とりわけ弱者に及ぼす影響を 自覚する責任 他者の選択肢を奪ってはならない 未来の世代も、我々と同じようにウナギやマグロを食べられるだろうか。 批判的意義 自己主義と行動 環境への自覚 連帯
なぜ、日本は規制しないのか?行政も政治も事業者も三竦みの状態にある。変えるのは、世論特に消費者からの声を重要。最初は誰もが反対する。変えたいと思って発信している。
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