千曲川の流れのように

年金生活者の徒然

谷繁

2007-11-04 | Weblog
 CSでは、打者として大活躍した谷繁.続く日本シリーズでは、打者としての谷繁から、屋台骨としての谷繁が光った.日本ハムの打者を読み解く力は球界1といってよい.3球連続の変化球は、打者の読みを超える.谷繁のリードを投手は信頼している.第1戦のセギノールに浴びたホームランは悔いが残る配球だった.定まらないまま、流れだけの曖昧な配球だった.それが良かったとも言える.横浜の最大の失策は、谷繁の放出だった.中日の課題は次期を担う捕手をどう育てるか.投手王国を支えるのは捕手の出来次第なのだから.
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今年最大のドラマ。中日優勝

2007-11-03 | Weblog
 第5戦は、前代未聞の試合となった.9回の攻防は賛否両論の嵐となった.未来永劫に達成することのない「日本シリーズ完全試合」の実現が崩れ去った.見方としては、山井に続投させるべきだった.なぜなら、その達成をファンが望んでいるのだから.プロはあくまでもファンのためにあるのだからという論理である.逆に岩瀬はシリーズ中、押さえの役割を果たしてきた.勝利の方程式だ.53年ぶりという快挙達成のため、つまり「勝ち」に行ったのは正論だ.この両者の言い分を検討する場合、勝ったからこその論議であることを忘れてはいけない.プロはあくまでも結果が問われているからだ.
 この第5戦が日本ハム勝利で終わった場合は別の議論になっていたはずだ.それでもいいんだというファンもいるかもしれない.2004年中日は西武に大手をかけた.その後の2戦に望んだが、結果は出せず日本シリーズの栄冠を逃した.森コーチはベンチに戻った山井に聞いた.「体力的にどうだ」山井は決断した.「代わります」と.岩瀬もいつもの平常心ではなかった.「人生で初めて、こんなプレシャーの中で投げました.最後のことはぜんぜん覚えていません」拙者は高校時代の県大会100m×4の第二走者だった.後ひとつ勝てばという場面だった.第一走者が思いのほか良いスタートを切った.拙者は一瞬足が止まった.スタートが遅れしまった.どんな走りをしたのかぜんぜん覚えていない.つまり究極の緊張感を味わった.そうした中でプレーしている選手に対し、外野から、評論するのは如何なものかと感じる.采配はあくまでも監督に委ねられている.監督の決断がすべてだ.最終的にはリレーではあるが、完全試合達成だ.この記録も未来永劫に破られることはないかもしれない.それほどの記憶と記録に残る素晴らしい戦いだった.Yさんは前日「明日はダルビッシュだから、1点取ればいい」まさにそうなった.中日の先発は川上ではなかった.監督は外したのだ.山井が崩れた時の最後一枚を温存した.それほど山井の好投は、誰も予想できなかったのだと思う.かつて山井が日本シリーズに初登場した時、誰もが「山井.それって誰?」.でもね、監督は今日の山井を思い描いていたのかもしれない.今年のシーズンオフが大事だ.中村も森井も爆弾を抱えている.体調を取り戻すことが大事だ.
 中村は意地を見せた.涙した.でも、本当に優勝に貢献したのは谷繁だと拙者は見ている.つづく.
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