草刈り機などで使われるsubaru robin EHO25と言う名称のエンジンの
振動低減を目指したバランス取りをお受けしました。
エンジンの形式は単気筒OHV4ストロークエンジン25ccと言う、
いつも扱う排気量に比べると、かなり小さいエンジンで、
そして、バイクのエンジンとは目的が異なるので、同じ様にバランス取りを
行っても、振動と言う面で効果が発揮できるか分かりませんが、
エンジンを始動してみると結構大きい振動を感じたので、
バランス取りを行って見る事になりました。
エンジンはしっかりと作られてるのですが、とにかく各パーツが小さくて
慎重に外していきました。
外したクランクシャフトはこのような感じでした。
この外したクランクシャフトとピストンとの関係を見つめ直して、
振動を低減を狙っていきます。
バランス取りはダイナミックバランサーにて測定しつつ、加工します。
でも、こんなと言っては失礼ながら、小さい排気量ながらもメーカーは
しっかりとバランスを考えた作り込みがされてましたが、
エンジン製造時にどうしても出てしまう各パーツの質量の差やバラつきを
バランス加工により取り除く事を行いました。
その結果が動画になります。
バランス取りの目的はバイクのエンジンの場合では出力、レスポンスの向上。
あとは低速部の粘りや高回転までの加速フィーリングの向上などを狙った物ですが、
今回の小さいエンジンでも同じ様なバランス取り作業により、目的は違うながらも
結果的には振動低減と言う面では良い感じに仕上がったと思います。
小さいので見比べることが簡単に出来たので、比較動画が撮影できました。