月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

自分を信じられる人はつよい

2020-05-14 20:20:40 | コロナ禍日記 2020

 

4月18日(土曜日)

 6時50分に起きる。

 土日は句読点。電話がなく、家の中が静かでいい。

 今朝は、篠山の岩茶房「ことり」さんの岩茶も、ディンブラのミルクティーもやめにして、マグナムコーヒー(篠山)のオリジナルブレンを、カフェオレにしてみた。

 カフェオレは、冷蔵庫からのミルクを加えたり、牛乳にミルクをいれてチンするのではなく、ミルクパンにいれてガス火でわかしたものを沸騰する直前に止め、高い位置から細くどうどうと注ぐと、コーヒーの香りがたつと思っている。

 

 今朝は気分がよく、古典を読んでみようと思った。


「雨月物語」を読みたいが、自分にはハードルが高いと思い、まずは「徒然草」(新潮日本古典集成)を原本で。わからない言葉については古語辞典をひいたり、注釈をみたりで、すごく時間がかかる(努力が必要だ)。が、日本語のよさや風土にふれるなら、古典がいいのだろうと思い込んで、友人に教えてもらった新潮の本をこうやって開く。

 仕事前。友人のブログをよんでいたら、「自分を信じられる人は最後の最後は、強い。自分を信じられない人は、崩れていく」とあり、なるほどなぁと唸る。さっそくパパさんに

「自分を信じられてる?」と聞いてみた。

「そうじゃあなきゃあ仕事はできんで。朝起きれないとかは別ね」とのこと。どうだろうか私は。

 

 午後。NHKプラスのサービスで、見逃し配信を(1週間)知り、「世界はほしいモノにあふれている」(ドイツ、ウィーンの文房具特集)と「365日の献立日記」(沢村貞子さん)をみた。

 テレビでみるより、仕事机の上でパソコンを開いてみるほうが、積極的にみにいっていると思えるのか、自分の中にしみわたってくるようにみられた。よい内容。時代は変わるね。(テレビをどこでも視聴できるのか)

 夕方。Nが、「東京にはマスクがあったよ」とLINEで報告してくれ、黒、白の2セットを買っておいてくれたという。2ヶ月ぶりにみるマスク!わが家の備蓄は、残り20枚ぽっち。

ありがたい、うれしい。

 

 夜ごはん。きょうは気持ちがむしゃくしゃして作りたくない。

原稿が進んでいないから、だ。気持ちが乗らない、集中できない、なんて。言い訳である。自分の原稿がつまらない、と思い込んでしまったら。ムシャクシャして、落胆、続きを書く気持ちになれないのだ。まあ、いい。明日はきっと状況は変わる。

 こんな日は短時間料理に限る。

 春キャベツをたっぷり使い、釜揚げちりめんと、にんにく・赤唐辛子をいれたペペロンチーノにした。グリーンサラダをたっぷり。

 気持ちが塞いでいたので、ぐびぐびとビールをのんでやる。今日は、いつものサッポロ黒ラベルではなく、キリンの一番搾りにした。なんとなく、だ。口当たりが柔らかく、軽く、おいしいビール。キリンさんはたいしたものだ。飲料の作り方が半端なくうまい。一番搾りもどんどんフレッシュな味わいになる。

 

 9時から映画 「バジュランギおじさんと、小さな迷子」を観た。

 



 

 これは大ヒットした理由がわかる。信仰心が強く、正直者でお人よし、おまけに愛情深い男パワン(主人公)と、声を出せないパキスタンから来た少女が、国や宗教を超えて織り成す壮大なロードムービー。

 インドと、パキスタン両国の宗教間の違いや、習慣、思想の相違、検察の悪、人の暖かさなどが絡み合い、派手なダンスで笑いとばし、群衆で踊る。言葉では語り得ない、とてもよい映画だった。


 インドの自然は素晴らしいし、「きたかぜとたいよう」の絵本を思い出す。

強い志をもつ太陽の力は凄い!オススメ!