5月19日(火曜日)
朝6時におきる。ベランダへ出てヨガ、続いて瞑想20分。
朝食の後、午前中は仕事部屋にいる。
午後から、買い出しのために、地元のイカリスーパーと宝塚阪急をはしご。陽子ちゃんに台湾の本「わたしの台南」(一青妙)「安閑園の食卓」(辛永清)「美麗島紀行」(乃南アサ)の3冊を返す際に、おいしそうなおもたせを渡したくて、あれこれ探した。
彼女は年に2、3度は台湾へ旅をしていて、そのたびに現地で食べたおいしかったものを、ほんの少しずつ袋に詰めてくれるので、私も普段、日常で買ってみておいしかったものを、と思い、ヴェインキの板チョコや寒天がコリッとした、イカリメイドのみつ豆、オリーブオイルなどを考えていた。
すると、Nが「もらった人はどう思うかしら、中途半端よね。箱入りにして、包装紙を解いた時にワーッとテンションが上がるモノにしないと、失礼じゃないかしら」という。
「なるほど。たとえばどんなもの?」
「焼き菓子なら、クッキーやフィナンシェの詰め合わせとか、いいんじゃない」
フィナンシェの類はアンリシャルンパンティエなら問題ない。けれど、スイーツ好きでおいしい店のものを食べ慣れている彼女の好みとなれば、かなりハードルが高くなるだろう。
神戸や大阪まで足を延ばすならいざしらず、地元のおいしいものとなればまたこれが難しい。しかれど、Nのいうのも一理はある。ご近所マダムに、私のご当地偏愛品を詰め合わせしても、押し売りになるかも。
「難しく考えないでイカリスーパーの売れ筋ギフトにしたら」、と軽くいなすNの言葉に従い、フィナンシェの焼き菓子セット12個入を購入。う〜ん。どこか納得がいかない。芸がないように思える。20代のNと違って、ミセスのおもたせといえば、センスとマインドが表れるのである。
結局。阪急百貨店に立ち寄ってもらい、京都みやげなどを物色。
N「あ、これ葉山のおいしいクッキー。リスさんといったらこれね。巴裡小川軒のレイズン・ウィッチ、定番だね〜」などと物色しながら歓声を漏らしている。食いしん坊の彼女自身、おもたせを選ぶことが好きなのだ。
京都・三十三間堂の七條甘春堂さんが来ていたので、あんみつを2個購入。珍しいチーズケーキプディング(食べたことはない)、フィナンシェなどを混ぜて包んでもらった。今いち納得がいかないが、まぁ近場の店で選ぶのだから仕方ないか。
最初の店とで、2パターンのおもたせを準備したことになる。
帰宅後。私がスペアリブをぐつぐつと煮込んでいる最中、Nがキッチンに横並びでやってきて、NHKグレーテルのかまどで紹介されていた料理研究家の内田真美さんの直伝レシピ「朝吹真理子さんのスコーン」をつくる。
粉ふるったものを冷蔵庫で20分ほど寝かして冷たくし、小麦粉にバターなどを加えて、フードプロレッサーに入れ、パンを捏ねるように大きな音でごとごとと粉の塊を飛び跳ねさせながら、スコーンのタネを回していた。
私はといえば、おいしそうな洋菓子のスコーンに脂臭いにおいがついたらと、心配でたまらないけれど、自称「飯炊き女」としては、淡々と今日の晩ご飯をこしらえるのだ。
しょうがとニンニクを炒めて、香りがでたら、肉をいれて炒める。ころあいをみて酒(焼酎や泡盛でも可)、砂糖、しょうゆ(半カップ)、お酢、チリパウダー、鷹の爪少々をいれて40分ほど煮込めば出来上がり。つけあわせには、にんじんのグラッセ、蒸したカリフラワー。わかめとレタス、ラディッシュのサラダと、コーンスープまでこしらえた。
ようやく焼き上がったスコーンを、キッチンの中で一口だけ味見。アツイ!粉の中にヨーグルトのような風味を感じた。まずまず、かな。「半分に割ると、ほわっと、あかちゃんのにおいがする」とテレビで表現していたので、それを今度こそ自分の目と鼻で確かめたい、とNがいっていた。
ほどなく、晩ご飯の時間がやってきた。
仲人さんの奥様から教わったレシピにベターホーム本でアレンジした、スパイシーで甘辛いスペアリブとサラダ、スープのディナーで満腹・満足。
食後は、珈琲&紅茶をいれて、スコーンを一人一個ずつ食べる。
あぁ、楽しい晩餐、よき食卓よ。コレステロールが心配だ。内臓脂肪が一日でものすごくついたのだろうと、不安が脳裏をよぎりながら。
風呂にはいって深夜1時に就寝。