4月28日(水曜日)雨
昨日は、久しぶりの外取材だった。朝から夜まで一日仕事。自宅に戻り、家人のテレビ音声から逃れるように風呂の中で、2時間読書。そのまま、風呂で寝てしまい、起きたのが1時。全感情移入をしすぎたのだろうか。夢の中で、セリフらしき言葉を発し、ぐるぐる回る。と、20代の頃のわたしになっていた。勤め先(1番目の広告代理店)で上司や営業マンに囲まれて、仕事のお題を出され、喉が痛いほど声をはりあげてプレゼンをしていた。
いまひとつ腑に落ちないな、変な定義だなと自分を客観視しながら、それでも声にしながら論じる内容を、信じていたい自分もいて……。変な夢。
目が覚める。すぐ目を閉じ眠る。今度はまた別の職場。仲間との打ち合わせ。頭を抱えて、コピーを考えているところで目が覚めた。脳波の測定をすると、現実世界より夢のほうが脳の動きは活発だそうだ。
もっと仕事をしたい!という欲望の表れなのか、それとも人恋しさなのか。
今朝は雨だ。朝4時半。コロナ禍で人と合わないようになってから、いろいろな人が毎日、日替わりで会いにきてくれる。ここへ(夢に)。起きた時に懐かしくて、しばらくぼーとする。
もう一度、眠る木がしないので、散歩にいきましょうと勢いづいて飛び起きたのに、今朝は、鳥が鳴かない? あれ?雀は? と思いながら、外へでると、雨がふりはじめていた。土っぽさと灰っぽさが混じり合う、生まれたての空気。家の近所(短いコース)を1週だけ歩いて、帰る。
仕事机で本を広げていたら、耳のはしのほうで微かに金属音がする。あれ、なんの音?
あの音。「水琴窟」のような……。つくばいのそばにある竹に耳をそっと近づけ、目を閉じたら聞こえている、あの音みたいだ。どこから? うちの大規模修繕の骨組みであるパイプの空洞に雨の滴が落ちていたのか、当たっていたのか。キーンコン、キーン、コンカン。キーン……。本当に水琴窟にそっくりの響きなのだ。まあ、風流な。しばしの静寂。
さて。これから、仕事をはじめよう。
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