今週は、仕事が忙しい。
原稿に集中し、入稿前のドタバタに神経を集中していると、
雑事があまり耳にはいらなくなるので(時としてだけど)、それで少し救われる。
以前、心理学を勉強されている方を取材したときに、こんな興味深いことを、おっしゃっていたことがある。
「人間の思考というのは、ある程度クセのようなものがあるのです。
よく落ち込まれたり、悩まれる方というのは、その方の脳がそういうクセを持っているからで、
意識して自分を客観的にみるようにして、ああ自分はまた悪いクセが出ているだけだ、と思うこと。
あるいはこうすればうまくいく、というように積極的思考で物事を考えることが大事です」
自分の日々を振りかえると、
納得するところが大いにあるなあ、と思う。
先週は、大阪中央病院のときに知り合ったメンバーと、
3カ月ぶりにランチ会があった。
友達が予約してくれたのはハービスプラザエント5階の「華中華」。
「ランチコース」2800円をオーダーする。ラインナップはこんな感じ。
華中華焼物入り前菜 三種盛り合わせ、
薄切りサーモンと柿のサラダ仕立て 山芋ドレッシング
海鮮と花びら茸入りフカヒレとろみスープ
牛ロース肉の煎り焼きとアオリイカ、きのこの揚げもの 青葱・山椒ソースかけ
“華中華名物料理”大海老の衣揚げ マヨネーズソース 杏露酒の甘い香り
椎茸の肉詰めと豆腐の香り上湯あんかけ
栗入り五目チャーハン
美肌デザート
大皿料理を取り分けるスタイルだが、個室であったし、グループではおトク。
店が唱っているような「ヌーベルシノワ」(先進的中華)とは思わなかったがどの料理も誰にでも食べやすいように工夫して調理されていた。
おいしかったのは、さっぱりと味わえた、「華中華焼物入り前菜 三種盛り合わせ」の豚の角煮と、むし鶏のアボガドソース。
「海鮮と花びら茸入りフカヒレとろみスープ」も、
金色のスープで、見た目がきれいで、
ほっとさせる味わい。
「椎茸の肉詰めと豆腐の香り上湯あんかけ」は、肉、豆腐とタンパク質三昧のわりに、肉厚の椎茸の薫りがしっかり生かされていたところは気に入った。
入院の時は、同じ傷みを抱えたもの同士。話題にことかかなくて、
昔からの親友のようにすぐ打ち解けたはずなのだが、
あれから3カ月。それぞれの暮らしがあって、抱えている問題に直面していると、しっている顔よりは、
知らない部分のほうが、当たり前だけど沢山あって。
一瞬、始めてみる人を
前にした錯覚を覚えた。
ある人は、義理の父が痴呆になってしまい、毎週のように新幹線に揺られて介護にいっていらっしゃるし、
ある方は、
お父様を亡くしたばかりのお母様が気弱になられて哀しみのあまり、精神疾患を患い。先日入院されることになってしまったのだという。
職をなくし、アトピー疾患で悩むなか姪の世話にあけくれている女の子に、
毎日の仕事に追われている銀行員の女の子も。
みな一様にそれぞれの暮らしのなかで、それぞれの闘うべき問題を抱えていた。
あの時、入院していた頃には、病院を退院したら雨上がりの空のように
それぞれ一番の悩みだった病気を克服してすっきりした心と体を手にいれ、そして、誰もが幸福列車に乗れると安堵していたのではないだろうか。
「愉しかったよね、入院生活。休息したわよね」なんて、
あの日を懐かしむことは、想像しただろうか。
帰り際に、私からの提案で
ヒルトン ハービスプラザエントの4階「パレ・ド・オール」で、
ティータイム。
私は、酸味と甘味がほどよくマッチングした、チョコレートケーキ
友達はピスタチオがふんだんに使用されたシンプルなケーキで、
たわいのない話しをして、
三カ月の時間を埋める。
そして、
12月に再び合う約束をして、西梅田の病院の方向とは反対側の
家路にバラバラに戻っていった。
わたしはそれから堂島のジュンク堂へ行き、1時間半本を読み、
自分の軸足をリセットしてから、平松洋子の「なつかしいひと」(新潮社)と、受験の自己啓発本を購入して帰った。
無我夢中で完食してしまいましたが、どれも美味しかったですね。
生活環境や仕事、年齢も異なる私たちが、こうして出会ったのです。この繋がり、大切に育てていきたいね!