月の晩にひらく「アンデルの手帖」

writer みつながかずみ が綴る、今日をもう一度愉しむショートショート!「きょうという奇蹟で一年はできている」

種子島からやって来たドラゴンフルーツ

2012-09-08 11:33:52 | あぁ美味礼讃


いつものように一人で朝食を食べていると、テーブルの上に毒々しい赤むらさきの物体が、ドンと置かれた。


最初、一瞬何かわからないほどの強烈な彩、勢いのあるかたち!

表面にサボテン科果実特有の葉のような緑色の突起物。

どう考えたってまだ生きている。
今にも動き出しそうなそれは、
種子島から相方が連れて帰ってきたおみやげ、「ドラゴンフルーツ」なのだった。

さっそくスプーンですくって食べると、

熟れた紫芋とマンゴーをかけあわせたような、不思議な味。
黒々とした胡麻粒のような種子を一面にたたえた、濃い赤むらさきの果実。
体が染まっていくみたい。

「薔薇を食べているみたい」となっちゃん。

味も薔薇だ。と。なるほど、
その感覚は気づかなかった。
亜熱帯特有の濃厚さはあるのだが、甘ったるくもなく、酸味もそれほどない。
しかしこのジューシーさは、紛れもなく太陽のパワーだ!

栄養的には、アルプミン、アントシアン、ブドウ糖、リン酸、ポリフェノール、食物繊維、カロチン、カルシウム、鉄、ビタミンB1・B2・B3、ビタミンCも豊富とか。さすが!

確か、タイに旅行した時に、ヒルトンのウエルカムフルーツとして一度だけ食べたことがあったはずだが、すっかり忘れていて…。まるで初体験なのだった。

それから、仕事の休憩タイムにまたまたフルーツを食べたくなったので、
今度はプルーンを食べた。

長野県でとれたプルーン。


もものようなやさしい果肉のなかに鉄分のパンチ!が感じられ、
私の大好きなフルーツ。


ドラゴンフルーツよりもう少し穏やかで、ごく自然に体に栄養が吸収されていくのがわかる。
秋は、旬の食べ物がおいしい。毎日、一皿季節のおいしさを体にいれる、という計画(昨年秋に立てた)ちゃんと実行しよう!









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