談合って、ビジネスとしては面白くも何ともないよね

リニア談合か？のニュース。
まだ”疑い”なので、はっきりそうと決まった訳では無くて、捜索の段階ではあるらしいが。
対象になっているのは大林・鹿島・清水・大成と、すんごいゼネコンばっかり。
”スーパーゼネコン”と呼ぶらしい国内有数の企業による大型談合事件に発展したと書いてある。
そりゃそうだね。金額からして何兆円という巨大プロジェクトだもの、大手しかお呼びじゃないのだろう。
大手しか手に負えない規模なんだろう。

しかし・・・いつも思うのだけれど、何故談合なんかするの？
談合なんて面白くも何とも無いと思うのだけれど。仕事のやり方としてね。
引合いがあって入札して、獲れるか獲れないかの確率は半分。
でも獲れれば１００％で獲れなければ”０”
結果としては１００か０しか無い訳で。

１００か０なら、５０を狙おうってことでしょ？談合は。
お互い少しずつ分け合いましょうよってことだよね。
それってビジネスとして面白いの？って私なんかは思うのだけれど。
競争してない・競争から逃げているってことでしょ？
何だか情けない。
そりゃ、金額が超デカいから、逃せば大打撃だってことは分かる。
でも大企業ばかりだもの、獲れなかったとしても会社の存続にかかわる程のダメージでは無いよね？
ならばやはりここは、ビジネスマンなら正々堂々と勝負すれば？って思うよ。
本当に１発勝負の１番札で決定するキレイな入札なのかどうかは知らないけれど、会社としての
全知全霊を掛けて、潔く勝負すればいいのにって思うけれどな。
そしてそれでもし勝負に勝って仕事が決まった時の嬉しさって、言葉に表せないほどのものだと
思うけれど。
ハンパじゃないほど狂喜するんじゃ？
そして、それが仕事の（営業の）醍醐味じゃ？って思うけれど。
負ければ潔く諦めればいいだけのこと。
又次の機会を狙えばいい。

ゼネコンの何たるかを知らない人間がエラソーなこと言うなって怒られるかも知れないけれど、
私は仕事を獲るってことは、それ位皆が命を掛けていることなんだと思うよ。
売上が要る。会社の皆を食べさせなければならない。
だから半分でも４分の１でも獲れた方がマシって感じなのかな。よー分からんわ。

規模は違っても、私も今までの営業経験の中で、競合先に談合持ちかけられたことは何度かある。
自分からは言わないよ、絶対に。私はそういう仕事の仕方はしない。
何千万クラスの案件が続けば”ここはお宅で、こちらは私どもでやらせて”的な持ちかけ。
まあ、その方が金額は異常には下がらない訳だし、競争は相手の金額が分からない分、どうしても
獲りたい時は無理をする傾向にあるのは当然だし。
獲れても、実績は出来るがあまり儲からないこともあるし。
しかし私はこう思うよ。
”半分コなんて面白くも何とも無いよ。もしかしたら全部獲れるかも知れないのに、何で談合？”と。
”ヤツは自信が無いのか？”と。
で、”談合なんて要らんねん！邪道やねん！頑張って全部獲ったろやないかいっ！”て余計気合が入る。
失敗したら”０”だけれどね。
それで実際失敗したこともある。

しかし営業って、獲る為にあれこれ頭使って体使って策を練って相手の金額や落ち着くところを予測して
・・・とか、そういうことを考えるのが面白いのであって、やりがいなのであって、その部分を端折ったら、
仕事としては何の実感も実体も無いに等しい。
もし半分取れても嬉しくないだろうな。死んだみたいになる。
お客様も自分たちも民間企業ではあるけれど、でももし そんなことお客様に知れたらただじゃ済まない。
出入り禁止になるよ。

リニアの話は公共事業に近いんじゃないの？
ＪＲ東海が事業主体かも知れないが、国家としてもお金出しているよね？国家事業みたいなものでしょ？
ならば余計にアカンわね、談合なんて。
独禁法違反容疑なんだね。

大体考えることがセコイわ。
大大企業が、正々堂々と勝負もよーせんのかいっ！情けないね。