孫たち、今日は2人とも学校あるので(高1は毎土曜日ある)行ったよ。
こんな時間に起こしたらゴメンと 朝、下の娘からLINE。
いやいや、気ぃ遣わんでも起きてるわよん。年寄だから目が覚めるのは早いのよ。
土日は昼寝してしまう時もあるけれど。
もうかなり前からだけれど、朝目が覚めると”あっ!生きてるわ”と、嬉しいのよね。
有難く感謝の気持ちよ。
10年前に脳動脈瘤の手術した頃からだと思う。そんなこと思うようになったのは。
手術前は、いつなんどき動脈瘤が破裂するか判らないと思うと、怖くて眠れなかったもの。
それに私は、やれお腹が痛い胸が痛いと、夜中に救急車で何度か運ばれている経験がある。
痛みには我慢強いはずだが、相当我慢して我慢して”もうアカン💧”となって初めて頼る。
そして何と言っても1人暮らし。急に倒れて意識が無くなっても誰も気が付いてくれないし
しばらくは放っておかれる可能性も無きにしも非ずだ。1人ぽっちでミイラ化は辛いなぁ。
1人がキライではないし(いや、むしろ好き)、寂しいとも思わないのだけれど、
それだけがちょっと心配ではある。
そんな訳で、朝元気で起きられると嬉しい(^^)/。
昨夜テレビのニュースの後、そのまま流れていた番組を観るともなしに観ていると、
大阪に在る沖縄のエイサーの会のことを扱っていた。沖縄返還50周年にあたっての
番組だったのだろう。
段々引き込まれて観ていて、私は自分の無知さに愕然として、恥じ入った。
沖縄の返還後、大阪にも多くの沖縄からの人たちが移って来たこと。
だけど必ずしも夢のある話ばかりでは無かったこと。いわゆる”差別”があったと。
はぁ?と思うよ。何で沖縄の人たちに差別を?と。同じ日本人なのに?
夢破れ傷付き、自ら命を絶つ若者も居たと。何も知らなかった・・・。
私は”キライ”はあっても、”差別”はしない。多分してないと自分では思っている。
国籍や髪の毛肌の色貧富の差etc.
でもね、それも自分の都合のいい思い込みなのかも知れない。
娘によく言われるのは、おかーさんはそこそこ恵まれた環境に生まれ育ち、友だちも皆
同じような環境・育ちの人ばかり。周りの人たちも限られた世界だよねと。
うんうん、性格的に思い込みが激しい・考え方が偏ってる・世界が狭い。自覚してるよ。
でも、どうすればいいのさ?何をどうすれば他の世界のことが解る?
私は沖縄返還時に丁度呑気に沖縄に旅行していた。友だちと4人で。皆20歳だった。
鹿児島から徳之島へ飛び、沖永良部島・与論島、そして沖縄に渡った。
それが本当にまさに、あの1972年の5月だった。
行く直前まで計画を知らなかった父に、何でこの時期に!?危ないではないか!と激怒され、
急遽父の手配で父の知り合いのおじ様たちに手厚くもてなしていただき、
”沖縄の人たちいい人ばっかり~” ”沖縄キレイ~” などと、今から思えばノー天気もいいとこだ。
ほんとバッカじゃないかと思うくらいの無知さだった。
昨日の番組見て改めてつくづくしみじみ思ったよ。そんな大変な思いして来た沖縄の
人たちも居たんだな、いっぱい苦労されて来たんだな、自分本当に、限られた世界の
限られた情報・知識しかないんだな。恥ずべきことだよと。
父は子どもに対して”知らなくていい世界は知らなくて良い” ”要らぬ苦労はしなくてよろしい”と
考える人だった。就職したいという私に”汚い世界を見る必要は無い”とまで。
ふうん・・父からすれば、会社勤めは汚い世界なのか・・・と。
いやいや、父の言ってる意味も思いも解りはする。しかしそれで一生済めばいいけれど、
ずっとそんな限られた世界で生きて行けるという保証なんてどこにも無いよと、その時の私は
少なからず心の中で反抗した記憶はある。
兄は『〇〇子は働かせた方が良い。あいつは金のありがたみが全く解ってない』とか何とか
父に意見していたようだが、私に言わせれば ”アンタが言う?” だ(^^;。
父の思いから50有余年。今の私はまんまと父の術中にはまっている。多分。
しかし必ずしも私の人生、順風満帆だったわけじゃない。結婚もそうだった。その後も・・。
自分たちのやり方・理論に凝り固まった、今から思えば相当偏った頭・考え・方針の両親に
育てられた割には、自分まだ色んな事受け入れられる方だと思っていたし、ここまで来られた
のは周りのお陰も勿論あるけれど、私自身の性格や心の持ちようも大きかったのではないかと
自負している。
でもでもだ。まだまだ修行が足りませんわと日々思い知らされている。
生きている中で、すべてを知るのは無理だろうけれど、世の中には驚くほどたくさんの
事象があって、考えや理論や規則も様々で、それらを上手く自分の中で消化しながら
極力周りのことも尊重し協調しながら生きて行くしか無いのねと、改めて思う。
知らないことは山ほどある。
生き方が上手いか下手かは判らないけれど、真面目に愚直にかな?それ位しか考えつかない。
”騙す”ってことは出来ない。お腹の中は白い。自分も思うし周りもそう言う。
でも思い込みは激しい。
今の時代にはなかなか居ない?珍しい?程の古い考えの姉夫婦も、それはそれで幸せだろうし、
偏った考えだったかも知れないけれど、その両親に生まれ育ててもらい、教えを請うたことは
幸せだったと思っている。感謝しか無いよ。
与えられた命、大事に自分なりに生き抜くしか無いと思ってますからね。