優しさって何だろう。何も聞かない何も言わない

この話はかなり前にブログにも書いたことがあるような気がするのだけれど、はっきりは覚えてない。

何十年も前にアメリカに居た時のこと。アメリカの大学で1年ほどだが学んだことがあった。

最初は右も左もわからないので大学内の寮に住んでいた。勿論その頃日本人はたくさんいたが、

寮がいくつもあって、カフェテリアも夫々の寮に在る。私の寮に日本人は少なく、授業や図書館以外で

日本人に会うことも少なかった。私は単独行動が苦にならないというか、”つるむ”と言うのがあまり

好きでは無いので、何でも集団でゾロゾロは性に合わない。むしろ、折角アメリカに来ているのに、

なんで同じ日本人同士で日本語で喋らなアカンのだ？と思っていたくらいだ。なので、別にそれで問題も

無かったし、彼ら彼女らとは会えば話もした。

 

ひとつ、日本人の女の子がやたら多い寮があった。ある日、そこに住む勉強の良く出来るキレイなＮちゃんが

夜になっても帰って来ず、日本人の女の子たちの間で大騒ぎになっていた。

同じ様に留学している台湾のＬさんがＮちゃんにご執心と言うことは皆知っていたので、既に自分のアパートで

暮しているＬさんところに居るんじゃないかということは皆の思いの中に在っただろう。

翌朝授業に間に合うように彼女は帰って来た。皆が寄ってたかって昨日はどこに居たのか？帰って来ないから

とっても心配したよと言う風なことでＮちゃんを攻めまくっていた。私は”バカか！”と冷めた目で見ていた。

 

期が代わり、私も寮を出て一人でアパートを借りようか・・と考えていた時、Ｎちゃんが私にアパート、

シェアしない？と打診して来た。2ベッドルーム2バスルームで共同で使うのはリビングとキッチン。

2人で借りれば費用も安く上がる。私はＮちゃんさえいいのなら私はいいよと返事して、2人でのアパート

生活が始まった。そして引っ越してからNちゃんは私に言った。『何で？〇〇（私）を選んだか解る？』と。

彼女は あの騒動の時、私だけが何も言わなかった聞かなかった。それがどれほど有難かったかと。

皆は心配していると口では言いながら、ただの興味本位で騒いでた。他の誰もが信用出来ないと。

彼女はその後帰国してからもＬさんと付き合い、台湾へお嫁に行った。3人の子どもに恵まれた。

もう音信は不通になったけれど、今はいいおばあちゃんになっていることだろう。

 

話は変わって私が離婚した時、私の友だちは誰も離婚の理由を聞かなかった。誰一人。一切。

別に、聞かれたらいっぱい話してあげよう位に考えていた私は、肩透かし食らった感じだったわ。

それから数十年経って、『で？一体何が原因だったの？』と。笑ってしまう。

 

よく言うでしょ。悲しみや苦しみのどん底に居る人に、何と声を掛けて良いのか判らないと。

声なんか掛けられないと。

そう、そうなんだよね。何も言えないよね。気の効いたセリフ？そんなもの有るはずはない。

思う方も思われる方も、言葉にはならない思いでいっぱいなんだ。顔を見ただけで涙があふれ

言葉になんかならない。ただ黙って見守るだけ。

 

ちょっと前に元夫が亡くなったとブログに書いた。別に私は悲しいとか寂しいとか辛いとか、

そういう気持ではなかったが、複雑な気持ちはあった。

そんな時、わたしのブログをいつも見に来て下さる方々は、”応援”だけをポチして下さるか

何も言わない何もしないか。それで私はホッとしたし、皆様の優しさや思いやりが有り難かった。

もし何かコメント来たら、何と返していいか判らなかったと思う。

なのになのに、私に迷惑をかけて私を怒らせ、今後一切近寄るな関わるなと宣告していた彼奴が

あろうことかコメントして来たのよね。”ご苦労されてこられたのですね”・・・

はあ？開いた口が塞がらないとはこのことだろう。信じられない怖い気持ち悪いおぞましい。

言語道断。お前に何が解る。”苦労して来た” そんな一語で私を語るな。何の権利があって？

そしておまけに、応援・いいね・続き希望・役に立った　の全てにポチしていた。

いいねとは？何が良かったのでしょう？何が役に立ちましたか？続きってどんな続きがお望みで？

これだけでも、キャツのあくどさが人間のいやらしさが解ろうというもの。

人の嫌がることをするのがもはや趣味らしい。嫌がらせに快感覚えているのか。

ゾッとする。普通の感覚じゃないと言うこと、推して知るべし。

優しののかけらも持ち合わせて無い人って、どんな人なんだろうね。

 

※自分からは触れないと言いながら、思わず書いてしまったわ💧