カイダコの正体
カイダコは名前の通りタコの種類で殻を持つタコは数種類いるそうです。太平洋側ではタコブネと言う種類が時々漂着するそうですが大きさ、殻の美しさでアオイガイの方が人気があるようです。
殻を持つのはメスだけで8本の足の内の2本だけが足の先端部分が楕円形で平たく膜状になっており、石灰質の分泌物で殻を作ります。
その殻を体の大きさに合わせて作り変えていき、割れ、破損した時は補修もします。殻は自らの身とその中に産んだ卵を守り、海面を漂っています。殻はまさしく「ゆりかご」の役目を果たしています。オスは殻を持たず大きさも1~2cmだそうでメスと遭遇すると生殖器をメスの殻の中に置いていくようですが詳しくは判りません。
対馬暖流に乗ってきたカイダコはその後、親、卵とも冷たくなっていく海水に順応できず死んで行くそうです。これを死滅回遊と言うそうです
昨年10月18日偶然生きたカイダコを見つけることが出来ました。打ち上がるカイダコはほとんど殻の状態かカモメ、カラスなどに食べられてしまうので北海道では珍しく、新聞で報道される事もあります。私もこれが初物でした