秋晴れの気持ち良い気候ですね。
子供たちは運動会の練習などで連日、たくさん動いているようです。
外で過ごすのにいい季節です。
さて、パルスオキシメーターの話題です。
もともとは医療機関や在宅酸素療養中の方だけが使っていたはずだと思うのですが、今は一家に一台の勢いで普及していますね。
新型コロナウイルスの感染での自宅療養の増加でパルスオキシメーターがネットショップでも購入できるようになっています。
パルスオキシメーターでよく目にするものは、指先に装着するタイプのものです。指先を挟むだけなので、針を刺したり、メスを入れる必要はありません。
パルスオキシメーターは血液の色をセンサーで読み取り、血液中のヘモグロビンと酸素がどれだけ結びついているか(血液中の酸素飽和度)を測定する器械です。
呼吸によって取り込まれた酸素は肺の中でヘモグロビン(赤血球)と結びついて心臓に送られ、全身へと運ばれて行きます。この時に血液中の酸素飽和度が低いと身体は命に係わるほど危険な状態になります。パルスオキシメーターはこうした身体の危機をいち早く察知するための危機でもあります。
パルスオキシメーターの数値の味方としてはおおむね以下の通りになります。
96%以上:正常
95-94% 息切れの自覚あり 要注意
93-90% 酸素投与が必要となる
89%以下 危険な状態
パルスオキシメーターで正しい数値を得るには機器の性能とともに指先の血液の色がきちんと捉えられているかがポイントです。
血圧の低下で血流が悪かったり、指先の冷えで血流が悪かったり。
マニキュアの塗布した状態や爪が水虫で分厚くなっている状況などは測定の妨げとなります。そういった場合には正確な数値を得るために動脈血液ガスの酸素分析が必要になります。
パルスオキシメーターはとても便利な器械です。
きちんとした正確な数値を得るためには爪や指先の状態にも注意を払ってみてくださいね。