兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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胃腸炎の時の下痢止めは禁止!

2025年01月30日 | 病気

一時のピークは過ぎたように思いますが、相変わらず インフルエンザ感染者・コロナ感染者が来院されています。

また、先週あたりから 嘔吐下痢の方も散見します。

 

冬になると ノロウイルス感染症による食中毒ニュースが増えてきます。

夏は どちらかといえば細菌感染による食中毒 冬はウイルス性の食中毒が多いです。

いずれの食中毒でも、下痢止めは使わないほうが良いです。

市販の下痢止めを仕事や学校に支障があるから という理由で使用される方がいらっしゃいます。

下痢止めを使用すると 便から細菌やウイルスが排泄されず、症状の悪化や回復を遅らせる原因となってしまいます。

できるだけ、悪いものは早く体外に排出した方が良いので、基本的には下痢止めは禁止です。

吐き気止めに関しては、適宜使用することができます。

 

感染症ではない ストレスの下痢や食べすぎ・冷えに伴う下痢の場合は下痢止めを使うことができます。

いずれの胃腸炎においても、整腸剤などの使用は可能です。

嘔吐が落ち着いたら経口補水液やスポーツドリンクでこまめに水分補給をおこない、安静に過ごすようにしましょう。

細菌感染症では抗生剤の内服をすることがありますが、感染性胃腸炎では残念ながら特効薬というのはありません。

 

できるだけ早く、悪いものを身体の外に出して、水分を補給して安静にする というのが、早く治すための秘訣です。

手洗いや うがい などは予防のためにとても大切です。

 

インフルエンザや コロナ感染症も 大変身体にとってつらいものですが、嘔吐下痢などの消化器感染症も消耗しますし、身体への負担は大きいです。

引き続き、感染予防に努めて、万が一 症状が出てしまった場合は 正しい対応ができるとよいなと思います。

ぜひ参考にしてください。

 


 

コメント (2)
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