さて、来週からぐっと気温が冷え込むようです。
外来をしていても何枚も着込んでいる方がいて、驚きます。
高齢者に多いですが、寒さには重ね着ですね。けれど、日中はお日様も出て、汗ばんでいる方もいたり・・・暑すぎても汗をかいて、冷えるため、逆効果になることもありますね。
体温調節、難しいです。
女性の悩みで圧倒的に多いのが「冷え」ではないでしょうか。
同じ室内にいても、男性よりも女性の方が冷えを感じやすいのは、一般的に女性の身体の方が筋肉量が少ないことにあります。筋肉量が多いと、身体の隅々まで血液がいきわたって熱を生むことができます。
一方、筋肉量が少ないと臓器を守るために身体の熱=エネルギーは中心部で消費され、末端の毛細血管をめぐる血液量がへって、冷えを感じやすくなります。
また、女性の身体はストレスなどで女性ホルモンのバランスが乱れると、冷えを引き起こすこともあります。
寒さが本格的になるこれからの季節は身体を冷やさないために、次のようなことに気を付けてみてください。
①「3つの首」を冷やさない
3つの首とは、首・手首・足首のことです。ここは太い血管が流れているため、布で覆われていると冷えの予防に効果があります。
②冷たい飲食物を避ける
冷たい飲みものや食べ物は身体の内側から冷やしてしまいます。暖かい飲み物や食事を心がけましょう
③ダイエット
偏った自己流の食事制限などで無理なダイエットをしない。冷えばかりか身体の不調の原因になります。ダイエットを決心するならば、適度な運動を習慣化して、筋肉をつけることを意識しましょう。
④規則正しい生活をおくる
食事の時間や回数、起床・就寝時間がばらばらだったり、十分な睡眠がとれていないと自律神経のバランスが乱れて、体温調節にも影響が出ることがあります。
⑤寝具を工夫する
就寝中の冷えにも注意しましょう。湯たんぽは手軽な冷え対策になります。ただ、電気毛布などは皮膚の乾燥がひどくなるので、個人的にはお勧めをしていません。首周りにネックウォーマーや足にレッグウォーマーを付けるのも効果があります。
これからの本格的な寒さに備えて、対策を考えておきたいですね。
参考になれば幸いです。
今日は土曜日なので、午前診療です。ワクチン接種で混雑も予想されますので、お時間にゆとりをもって来院してください。
よろしくお願いします。